群馬・栃木版の記事一覧

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【湘南工大附】打撃陣 & Wエース

打撃陣 宮田遥生(2年=中堅手)/ 府川救人(2年=一塁手) 俊足巧打の3番・宮田遥生が出塁しチャンスを作って、4番・府川救人が得点に絡むのが得点パターンの一つ Wエース 西川大翔(2年) 最速130キロの制球派サウスポー。キレのあるスライダーを織り交ぜたピッチングで勝負する 小林尚太(2年) 最速132キロの威力あるストレートと大きく曲がるスライダーが特長のサウスポー

【藤嶺藤沢】エース & Pick up

エース/草野健吾(2年) 最速142キロのストレートを投げ込む本格派。今冬は体重が8キロアップの78キロに増量。威力あるボールで勝負する Pick up 花田悟志(2年=遊撃手) 植松大智(2年=三塁手) 大石路也(2年=一塁手) 藤原椋平(2年=二塁手・遊撃手)

【湘南工大附】 「大海原へ」

3年連続夏4回戦進出、湘南の勇者たち 昨夏は横浜、昨秋は慶応に敗れた経験を糧に 2018、2019年秋にベスト8へ進出した実績を持つ湘南工大附。激戦区湘南で力を伸ばすチームは、シードクラスを撃破して未開の地へ突き進む。 ■ひたむきな練習で日々進化 年間を通じて計画される日々の練習が、選手たちを成長させる。チームの底上げを実践する湘南工大附は、2018、2019年秋にベスト8へ進出するなどダークホースぶりを発揮してきた。中学時代に実績を残した選手は少ないが、地道でひたむきな練習によって日々進化。最終学年ではトレーニングの成果を発揮して、タフなゲームをみせていく。夏の舞台では2021年から3年連続で4回戦へ進出。昨夏は1回戦でアレセイア湘南、2回戦で鶴見大附、3回戦で大井に勝利。4回戦では横浜と対戦して2回まではスコアレスだったが、3回以降に耐えきれずに3対13で屈した。榊淳一監督は「甲子園常連校相手にいかに戦うかがカギになる」と話す。 ■投手育成に定評、進化するピッチャー 湘南工大附は投手育成に定評がある。昨夏はエース小泉怜央が力強いピッチングをみせるなど、努力の成果を発揮。また、2018年度卒業のアンダースロー右腕・下川隼佑(神奈川工科大卒=オイシックス新潟アルビレックス)がドラフト候補に挙げられるなど活気付く。今季は、エース西川大翔(2年)と小林尚太(2年)のダブルサウスポーが台頭。二人とも130キロ超のストレートと緩急をつけた変化球を軸にゲームを作り、春以降のさらなる飛躍が期待される。エース西川が「シードクラスを倒すために球速を上げて、変化球の精度を高めていきたい」と話せば、小林は「トーナメントで勝ち上がるには、甘いボールが許されない。一球を大切にしていく」と気持ちを込める。進化するピッチャーが躍進の原動力となる。 ■「2時間以内」のゲームを目指す 今季の湘南工大附が目指すのは、テンポの良い試合だ。守備からリズムを作って、素早い攻守交代によって「2時間以内」のゲームを目指す。内野は小林大地(2年)、永井康太郎(2年)の二遊間が堅実な守りでアウトを積み上げる。センター宮田遥生(2年=外野手)は広いエリアをカバーし投手陣を助けていく。昨秋大会では3回戦で慶応と対戦し0対9で完敗。昨夏に横浜、昨秋に慶応と対戦した経験を、春・夏へつなげていく。飛澤陽成主将(2年=内野手)は「できることを確実に積み上げることで成長していきたい。春はシード権を獲得して夏はベスト4以上を狙っていく」と力を込める。湘南工大附は、荒波に負けずに大海原へ漕ぎ出していく。

【藤嶺藤沢】 「神奈川No.1」

1985年夏に甲子園初出場を果たした伝統校 「神奈川No.1のフィジカル」を目指す 1985年夏に甲子園初出場を果たした実績を持つ名門・藤嶺藤沢。若きOB指揮官を迎えて約1年、新たなエッセンスを加えるチームは道なき道を切り拓いていく。 ■ドラフト候補が続々誕生 有望なプレーヤーを続々と輩出している。2022年秋には、投打の二刀流・矢澤宏太(藤嶺藤沢―日体大)が日本ハムからドラフト1位指名された。さらに桐蔭横浜大でプレーする本格派大型右腕・重松凌空(1年)が早くも将来のドラフト候補に挙がっている。昨夏の左腕エース根岸大和は今春に桜美林大へ進学予定で、4年後に期待が集まる。フィジカルを構築すればドラフト上位候補に推されることだろう。2024年の注目投手は、最速142キロのストレートを投げ込むポテンシャル右腕・草野健吾(2年)だ。地肩の強さを発揮するエースは、打撃と守備も非凡。春以降にどんなパフォーマンスをみせるか注目だ。 ■新チームは平塚学園に完敗 昨春は、3回戦で日大高、4回戦で藤沢翔陵に勝利して14年ぶりにベスト8へ進出、夏のシード権を獲得した。飛躍の期待がかかった昨夏は初戦となった2回戦で桐光学園と対戦。左腕エース根岸が奮闘したが打線が援護できずに0対3で敗れる結果となった。トーナメント抽選の不運もあったが、チームに宿る力を発揮することができなかった。新チームで迎えた昨秋は県大会初戦で平塚学園と対戦して0対7で完敗。夏レギュラーの2年生数人が残っていたが、チームとして戦うことができなかった。菊地幹監督は「何もできずに完敗となってしまった。秋大会後は、ゼロからのスタートとなった」と振り返る。 ■守備をベースに打撃へつなげる 9月上旬に秋大会を終えたチームは「フィジカル強化」に特化した。「神奈川No.1のフィジカル」を目指してバーベルを持ち上げ、補食でウエイトアップを試みた。さらにコミュニケーションを高めるために、球技大会やレクリエーション大会を実施。野球以外での親交を深めたことによってチームワークが増した。今年のチームは、エース草野を軸に、近藤徹平主将(2年=内野手)、花田悟志(2年=内野手)、藤原椋平(2年=内野手)、大石路也(2年=内野手)の鉄壁の守備が武器。守備力は神奈川屈指で、打撃力が高まれば頂点が見えてくる。春からは新基準バットが採用となるが、「野球を小さくするつもりはない」(菊地監督)という。近藤主将は「守備には絶対的な自信がある。フィジカル強化で打撃力も上がっているので、チーム一丸となった戦いで頂点を目指したい」と胸を張る。スケールアップした藤嶺藤沢は、「神奈川No.1のチーム」へと変貌を遂げる。

第96回選抜高校野球大会 選考レポート 【健大高崎】 「不如人和」

2年連続7度目の選抜出場 投打のバランスは全国屈指 第96回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が1月26日に開催され、健大高崎が2年連続7度目の選抜出場を決めた。投打のバランスが整うチームは、悲願の全国制覇を狙う。(取材/福岡春菜・森田威志) ■1月26日に「吉報」が届いた 1月26日の選考委員会当日、加藤晴彦校長、青柳博文監督、生方啓介部長らが選考委員会のインターネット中継を見守りながら、その瞬間を待った。関東・東京地区の発表で学校名が読み上げられると、関係者は一同に表情をほころばせた。その後、グラウンドへ出ると、加藤校長が選手たちに選抜出場の知らせが届いたことを報告し「元日に震災があった中で、大会が開催されて、参加させてもらえることに感謝して臨んでほしい」と激励した。吉報を受けた選手たちは表情を引き締めながら選抜の舞台に思いを馳せた。 ■みなぎる甲子園への執念 今季の健大高崎は、走攻守のバランスが整ったチームだ。プロ注目の世代屈指のキャッチャー箱山遥人主将(2年=捕手)が軸となるチームは、サウスポー佐藤龍月(1年)、本格派右腕石垣元気(1年)の1年生ダブルエースが確立されている。攻撃陣は、箱山主将、森山竜之輔(2年=内野手)、高山裕次郎(2年=外野手)ら強打者がチームバッティングに徹してチャンスをつないでいく。秋季群馬県大会を制して関東大会へ乗り込んだチームは1回戦で鹿島学園、準々決勝で中央学院に勝利してベスト4へ進出し、選抜出場が当確となっていた。中央学院戦では勝利後に、箱山主将、森山らが大粒の涙を流すなど、甲子園への執念がみなぎっていた。 ■『勝ちたい』気持ちはどこにも負けない 第96回選抜高校野球大会は3月8日に抽選会が行われて同18日に開幕する。昨年の選抜大会では初戦で報徳学園に屈した健大高崎。去年の借りを返すべく甲子園へ向かう。青柳監督は「去年は初戦敗退という結果に終わったので雪辱を果たしたい。群馬のレベルの高さを見せたい」と語った。チームを牽引する箱山主将は「去年の選抜の借りは選抜で返したい。今年のチームは『勝ちたい』という熱い心を持っている。日本一だけを目指して一戦一戦を戦っていきたい」と闘志をみせた。部訓は「不如人和」。健大高崎は、選手たちの「和」で、選抜のトーナメントを駆け上がっていく。  

第96回選抜高校野球大会 選考レポート【作新学院】「いざ全国制覇へ」

2年連続12回目の選抜決定 能登半島地震への配慮で胴上げは自粛 秋季関東大会王者の作新学院が、2年連続12回目となる選抜出場を決めた。昨秋の関東大会を制して迎える今春の選抜は、関東王者として全国制覇へ臨む。(取材/永島一顕) ■吉報届くも気の緩みなし 1月26日の選抜選考委員会の当日、部員たちはネット中継を通じて発表の様子を見守った。関東の先陣を切って学校名が呼ばれた際も、彼らの表情は引き締まったままだった。選考委員会からは「つながりある強力打線と大会屈指の小川哲平投手らを擁し、投打が充実している」と評価された。チームを牽引した小森一誠主将(2年=外野手)は「(校名を)呼ばれて満足していてはいけない。気の緩みを見せないぞ、という思いの表れ」と、全部員の心情を言葉にした。 ■明治神宮大会では堂々の準優勝 昨秋県大会で2連覇を果たした作新学院は、地元栃木開催の関東大会でも常総学院、山梨学院など強豪校を撃破し関東王座に就いた。さらに、関東王者として臨んだ明治神宮大会は、初戦で北海(北海道)をタイブレークの末に破り、準決勝では関東一(東京)に逆転勝ち。決勝で星稜(石川)に敗れたものの、堂々の準優勝。チーム力の高さを全国に示した。作新学院の「選抜当確」は、誰が見ても疑う余地はなかった。ただ、選手たちに喜び、安どする気持ちはまったくなかった。むしろ、星稜に敗れた悔しさが何よりも心に響いていた。 ■被災地を配慮し胴上げを辞退 明治神宮大会決勝・星稜戦がチームの刺激になっている。1対3で敗れた星稜との戦いでは「学ぶことが多く、勝つために何が必要なのかを考えさせられた」(小森主将)。小針崇宏監督からは「秋のままのチームでは勝てないよ」と言われ、選手各々が、オフシーズンのトレーニングに向上心を持って取り組んだ。常に星稜を意識しながら練習を重ね迎えた元日、星稜の地元石川県で能登半島地震が発生。小針監督は「星稜とは練習試合を行うなど縁を感じており、被災地を思いながら選抜発表の日を迎えた」と配慮した。小森主将は「星稜との戦いがあったから今の自分たちがある。全力プレーで被災地の方々にも元気が届けられたら思う」と話した。会見を終えた小針監督は、祝福の胴上げを辞退。選手たちは被災地の球児たちの心境を鑑みながら、喜びをかみ締めた。明治神宮大会準優勝の作新学院は、優勝候補の一角として甲子園の舞台を踏む。 エース/小川哲平(2年)(右端)

Categories: 2024年3月号|

【静岡商】「再出発」

秋季初戦敗退を機に仕切り直しを決意 一段階上の新しい姿を追い求める 名門・静岡商が「再スタート」を切った。秋季大会の結果を受け、課題を丁寧に洗い出した上で、チーム改革に取り組んでいる。(取材・栗山司) ■0からのスタート チームの原点は1つの負けにある。昨年の秋季大会は県予選で初戦敗退。清水桜が丘相手に先制点を挙げたものの逆転を許して、最後は引き離された。  大会後、1週間をかけてミーティングを行い、スローガンとして「粘り強さ」を掲げた。齊藤修生主将(2年=捕手)が説明する。「自分たちに足りなかったのはあと1球を粘り切る力。誰か一人の気持ちが切れたら終わりだという考えを持ち、練習から全員で粘り強さを確認しあいながら取り組むようになりました」  そして選手とともに、曲田雄三監督も覚悟を持ってチーム改革に乗り出した。  全国優勝を含む、春夏通算15度の甲子園出場を誇る静岡商。機動力を絡めながら1点を取り、堅実に守り切る野球で伝統を築いてきた。だが、時代とともに野球は変化している。「あの負けが見直すチャンスになり、0からスタートすることができた」と、もう一歩先に進むために決断した。 ■体のパワーをつけて打力アップへ 具体的には打撃力の強化に舵を切った。今までの静岡商だったら「まずは守備」という前提があったが、打撃練習の比率を増やした。多い日には1日中、バットを振り続けた。

浜松城北工・羽切政人監督 野球が大好きな選手たち

浜松城北工・羽切政人監督 野球が大好きな選手たち 「この冬のテーマは個々の能力を高めること。トレーニングで体を作りながら、技術を上げて今年こそベスト8の壁を突破したい。野球が大好きで研究熱心な選手が多いのが特徴のチーム。21世紀枠候補に推薦されたことで、それに相応しいチームになるべく、今後も頑張っていきたい」 監督プロフィール 1970年静岡県生まれ。沼津東-筑波大。大学卒業後、清水東での副部長を経て川根、掛川東、沼津東で監督を歴任。2018年4月に浜松城北工の監督に就任。その年の夏に県ベスト4に導く。

鶴見大附・加藤正志監「 応援されるチームになっていく」

鶴見大附・加藤正志監督 応援されるチームになっていく 「プロ野球の世界を2年間経験させてもらいましたが、勝つためには技術だけではなく人間的な土台が必要だと感じました。グラウンドだけではなく学校生活も大切にして、学校、地域から応援されるチームになりたいと考えています」   監督プロフィール 1989年神奈川県生まれ。東京実業―鶴見大―JR東日本東北。アンダースロー投手として活躍し2014年にドラフト6位で楽天に入団。2016年に楽天を退団し、社会人・六花亭などでのプレーを経て2021年度から鶴見大附監督。

【平塚学園 】「意志ある全力」

「チャレンジャー精神」で神奈川の頂点へ 執念の戦いをみせる「逆転の平学」 力強さと粘り強さを前面に出して戦う平塚学園。1998年の甲子園初出場以来、26年ぶりの甲子園を狙うチームは、チャレンジャースピリットを胸に大海原へ向かう。 ■巻き返しを誓う選手たち 神奈川の頂点を狙う覚悟はできている。1998年の西神奈川大会で優勝し甲子園初出場を成し遂げた西湘の雄・平塚学園。「逆転の平学」と呼ばれる執念の戦いで、神奈川を舞台に数々のドラマを演出してきた。2013年夏には準優勝、2014年秋は県優勝で関東大会に出場するなど甲子園に迫った。あれから10年、チームは再び甲子園に迫るべく士気を高める。2023年夏にはエース駒井秀成を軸にした戦いで挑むと、4回戦で武相に勝利し5回戦・相洋戦へ進出。相洋とロースコアの投手戦を演じたが2対4で惜敗し甲子園の道は絶たれた。夏の悔しさを味わった1、2年生の選手たちは、巻き返しを誓って練習に励んでいる。 ■昨年11月には仙台育英と対戦 平塚学園の専用練習場レフトフェンスには「意志ある全力」「先に仕掛ける」「チャレンジャー精神」の言葉が書かれた横断幕が掲げられている。八木崇文監督が考案した横断幕で、選手たちはその言葉と向かい合いながら全寮制で野球に魂を捧げている。八木監督は「がむしゃらにやるだけではなくそこには意志が必要。自分たちは弱者なのでどんな相手にでもチャレンジしていかなければいけない」と語る。チームは昨年11月の東北遠征で仙台育英と対戦して「全国トップレベル」を肌で感じた。堀田康ノ介主将(2年=外野手)は「パワー、スイングスピードほか、規律や礼儀・挨拶などすべてが自分たちとレベルが違った。高い意識を持って練習に臨まなければいけないと感じた。フィジカルなどを強化して全国で戦えるチームにならなければいけない」と話す。 ■限界の先へ突き進む 神奈川のトーナメントを席巻するポテンシャルは秘めている。堀田主将を軸にしたチームは、競り合いで勝ち切るタフなメンタルを追求。野手陣は、酒井皓誠(2年=外野手)、竹中涼太(2年=内野手)、松本梗吾(1年=内野手)、森春樹(1年=内野手)ら個性的なプレーヤーが揃う。投手陣は最速141キロのトルネード右腕・三村晃次郎(2年)を主戦としてブルペンの競争が激しくなっている。昨秋は2回戦で藤嶺藤沢、3回戦で鶴嶺に勝利したが4回戦で大会準優勝の横浜に0対5で屈した。冬合宿のテーマは「NO LIMIT」「NO

【湘南】主将のチーム分析

政近岳 主将(2年=三塁手) チームとして一つになる 「個人が持っている力は高いので、チームとして一つになっていくことが大切だと感じています。今年の特長は打撃力。1番・須藤佑太を軸に、しっかりとつないでつなげます。投手陣は鈴木雄飛以外のピッチャーが成長していることが収穫です。昨夏のベスト16を超えて甲子園を目指します」

【日大高】エース & Pick up & 主砲

エース 星野駿司(2年=投手) 179センチ79キロのサウスポー。130キロ弱のストレートとカーブを駆使してゲームメイクする Pick up 村社陽斗(2年)/北畑皓基(2年)/吉田陸人(2年) 主砲 豊田陸琥(2年=一塁手) 広角に長打を放っていく主軸。コンタクト力が高く、状況に応じた打撃で役割を果たす

【桜美林】エース & Pick up

Pick up 柳原太陽(2年=遊撃手) 攻守でチームを牽引していく精神的主柱。3番打者としてチームバッティングで得点に絡む 増田篤暉(1年=二塁手) 走攻守3拍子揃ったセンスあふれる1年生プレーヤー。1番打者としてスイッチを入れる エース 沼田優杜(1年) 最速133キロの未完成右腕。伸びのあるストレートを武器に西東京の強豪に立ち向かう

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前橋・濱田豪監督 「主役は選手、2002年以来の甲子園へ」

前橋・濱田豪監督 主役は選手、2002年以来の甲子園へ 「高校野球の主役は選手。マエタカの伝統を引き継いで硬式野球の面白さ、魅力を伝えていきたいと思っています。2002年春(選抜)以来の甲子園を目指して、選手と力を合わせていきたいと考えています」(写真右が濱田豪監督) 監督プロフィール 1966年群馬県生まれ。前橋―筑波大。太田東、玉村、沼田を指導。太田東・沼田ではベスト4も4回経験。2019年度に前橋に着任し母校で監督を務めている。(写真左=中島拓郎責任教師、写真右=濱田豪監督)

【宇都宮短大附属】主将のチーム分析

中村星哉 主将(2年=遊撃手) 団結力を武器に頂点を狙う 「投打のポテンシャルは高く、それぞれが力を発揮できれば初甲子園に近づけると考えています。投手の軸は、エース左腕の市川莉久。守備からリズムをつくってクリーンアップの打撃へつなげていきたい。団結力を武器に頂点を狙っていきます」

【浜松城北工】主将のチーム分析

工藤舜大 主将(2年=内野手) 盛り上がって一気に得点 「守備からリズムを作るチームです。投手はストレートとスライダーのコンビネーションで抑える髙林龍也、マウンドさばきのいい瀬戸口琉太、速球派の内山大輝が中心です。攻撃は走者を出したら確実にバントで送り、ヒット1本で還ってくるのが得点パターンです。盛り上がりのあるチームで一気に畳みかけていきます」

【太田】エース & Pick up

エース 岩嵜奏汰(2年) 制球力抜群の技巧派右腕。120キロ台のストレートとカットボールを駆使してマウンドに立つ Pick up 飯島暖太(2年=中堅手) 昨夏も背番号8でレギュラー出場した走攻守揃ったセンター。広角に打ち分ける打撃とスピードが武器 丹羽晃副将(2年=遊撃手) 情熱あふれるプレーでチームを牽引する攻守の要。正確な守備と勝負強い打撃で勝利へ導く

【鶴見大附】主砲 & エース

主砲 茂木優太朗(2年=一塁手・投手) 状況に応じたチームバッティングで得点に絡む主砲。長打力と勝負強さで4番の役割を果たす エース 高野駿矢(2年) 最速134キロの本格派右腕。投手歴は浅いがポテンシャルは高く、2024年のブレイク候補だ

静岡商・曲田雄三監督「 目標は甲子園で校歌」

静岡商・曲田雄三監督 目標は甲子園で校歌 「静商のプライドを持ち、その上でこれまでの静商の概念になかったことも取り入れながら、新しい静商を築いていきたい。最終的な目標は甲子園で校歌を歌うこと。秋の敗戦を必ず、夏の勝利につなげる」 監督プロフィール 1983年静岡県生まれ。静岡商-名古屋商科大。現役時代は内野手。2006年夏に静岡商の副部長として県優勝を経験。池新田を経て清水商(現清水桜が丘)では監督を務め、2018年秋に東海大会初出場に導く。2021年4月より静岡商監督。

【湘南】エース & Pick up

エース/鈴木雄飛(2年) 最速142キロの本格化右腕で球質は2300回転をマーク。山本由伸(ドジャース)の体重移動を参考にピッチングに磨きをかける Pick up 須藤佑太(2年=中堅手) 抜群のコンタクト力をみせる神奈川屈指の好打者。1番打者として打線の起爆剤となる   村越仁郎(2年=一塁手) 迫力のスイングで長打を飛ばす強打者。情熱と献身性を備えたムードメーカーだ

【平塚学園】主将のチーム分析

堀田康ノ介 主将(2年=中堅手) 強い気持ちを持って戦う 「今年のチームは、投打に力のあるチームです。自分たちの力を発揮するためにも、学校生活、寮生活から球児にふさわしい行動を取らなければいけない。僕たちは、チャレンジャー。すべての試合が最後のゲームという強い気持ちを持って戦っていきたいと思います」

日大高・伊藤謙吾監督「 新しいスタイルを確立する」

日大高・伊藤謙吾監督 新しいスタイルを確立する 「春から新基準バットが採用されるためロースコアの戦いが増えることが予想されます。全体的にパワーをつける一方で接戦に耐える忍耐力が求められます。機動力などを駆使して新しい日大のスタイルを確立していきたいと思います」   監督プロフィール 1972年東京都出身。日大明誠(山梨)−日大。1997年に日大監督就任。2016年春は県大会準優勝。2017年夏大会ベスト4、2021年秋ベスト8。

【桜美林】主将のチーム分析

合代達哉 主将(2年=一塁手) チームワークを武器に戦っていく 「先輩たちの前チームと比較すれば個人の力はまだ足りませんが、選手全員が役割を理解してチームワークを武器に戦っていきます。少人数のミーティングをして全員の意見をまとめて自分たちでチームをつくっていきます。粘り強い戦いを見せて甲子園出場を果たしたいと思います」

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【レジェンドインタビュー】佐々岡 真司(元広島)

138勝106セーブのレジェンド 佐々岡 真司(元広島) 「家族、チームへの感謝を忘れてはいけない」 広島のエース、抑えの切り札として138勝106セーブをマークした佐々岡真司氏。不屈の魂を宿したレジェンドエースが高校時代を振り返り、球児にメッセージを送る。 夏大会前の「2週間」で球速10キロアップ ―高校時代の思い出は? 「地元の島根県には、梨田昌孝さんの出身校である浜田高校という強豪校がありました。僕は中学の実績がなく、身長も168センチしかなかったので浜田商に入学しました。当時のポジションは1番サードでした」 ―高校入学直後のポジションは? 「最初は二遊間を守っていましたが、目立つような選手ではなく、1年生のときはほとんど試合に出ていません。1年秋の新チーム始動のとき、一つ上の2年生が4人、1年生が12人しかいなくてピッチャーがいませんでした。そこで監督がチーム全員にピッチャーのテストを実施したのです。地肩の強さが評価されて僕がピッチャーに指名されました」

実践学園・網代潤一監督「 後輩たちのために」

実践学園・網代潤一監督 後輩たちのために 「母校の後輩たちに野球を通じて良い経験をさせてあげたい。それがすべてです。グラウンドで学んだことが社会へ出てから役立ってくれれば一番嬉しい。野球は選手が主体。選手の成長を見守りながら結果を導いていきたい」   監督プロフィール 1950年東京都生まれ。実践学園卒業後、小中学生を指導。ジュニア東京選抜の監督を務め国際大会で指揮するなどの実績を持つ。2002年に母校実践学園監督に就任。渉外部長などを歴任し2021年秋に監督復帰。2005年春都準優勝、2023年夏はベスト8進出。

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