【桐蔭学園 野球部】「敵は己にあり」 #桐蔭学園

チームポテンシャルは未知数
甲子園の「タスキ」をつなげ 

2019年春に選抜へ出場した桐蔭学園。あれから約2年、チームは甲子園のタスキをつなぐべく努力を続ける。

世代屈指のタレントが集うチームは、昨秋の敗戦を糧に春夏通算13度目の聖地を目指す。

 

■甲子園へのルート  

今年の2年生たちは、2019年春の選抜甲子園に出場した2学年上の先輩たちとともに半年間にわたり練習した世代。先輩たちから甲子園の素晴らしさ、そして雰囲気を伝え聞いている。先輩から受け継いだ甲子園のタスキをつなぐことがミッションであり、甲子園へのルートを確立させる役割を担っている。

木本圭一主将(2年=内野手)、松下歩叶副将(2年=内野手)という神奈川屈指の好プレーヤーが牽引する今季のチームは、2年ぶりの選抜出場を視野に始動した。

■昨年秋季大会3回戦は慶応撃破  

昨年秋季大会の最初の関門は、3回戦の慶応戦だった。注目の好カードとなった大一番は、桐蔭学園が4番・松下のタイムリーで1点を先制。3、4回に1点ずつを奪うと、5回には1年生スラッガー相澤白虎(1年=内野手)が2ラン、7回には松下がソロアーチを放つ。投げては1年生エース山口凱矢が1失点完投で6対1と勝利。チームは4回戦の白山戦を11対10で制して準決勝の鎌倉学園戦へ臨んだ。

■関東大会を目の前に涙  

関東大会出場権をかけた大一番は、想定外の展開となった。

序盤から攻守の歯車が噛み合わずに2回までに6点をリードされる状況。1点さえ奪えれば挽回の余地はあったが、相手の勢いに飲み込まれて普段どおりのプレーができない。4回には慶野壮司(2年=外野手)、木本主将の連打でチャンスを作ると無死満塁となったが不運も重なり得点が奪えない。焦りが生まれたチームは、0対10の5回コールドで敗れた。

こんなはずではなかった。ベンチ裏では涙が流れた。副将・松下は「油断はなかったのですが、自分たちの力が発揮できずに、悪いところがすべて出てしまいました」と悔やむ。

■夏甲子園への強い決意  

もうあの経験はしたくない。

高校野球の難しさを知った選手たちは、ガムシャラな姿勢で練習に向き合っている。片桐健一監督は2017年秋に監督再就任となったが、今年の2年生は片桐監督のもとに集まってきた世代。このチームで、甲子園に行くという強い決意がみなぎっている。卓越した能力を持つ選手たちは、12月も毎日トレーニングに励み、体は一回り大きくなった。木原涼太(2年=内野手)は「秋季大会の悔しさは忘れてはいけない。誰かに頼るのではなく一人ひとりがチームを引っ張っていかなければいけないと思います」と自覚する。

■全国屈指の打撃ポテンシャル  

木本主将、松下副将、木原、相澤など中軸を固めるチームの打撃ポテンシャルは、全国トップレベル。投手陣が整備できれば、より高い目標が見えてくる。

木本主将は「秋の敗戦をムダにしてはいけない。春は関東大会に出場して自分たちの力を試し、夏は甲子園出場そして全国制覇を目指す。チャレンジャーとして一つ一つ、目の前に試合にすべてをぶつけていきます」と気持ちを込める。

潜在能力を生かせるかは自分たち次第。敵は己にあり。技術と心を磨くことで甲子園への道が開ける。

 

おすすめの記事