【宇都宮短大附】『引退試合』コラム #宇都宮短大附

 

11月に3年生対下級生の引退試合開催
最後の「キャッチャーフライノック」

 2020年11月、宇都宮短大附の「引退試合」が行われた。夏で引退した3年生と、1・2年の現役チームが対戦。3年生たちは笑顔で高校野球生活の幕を閉じた。

■コロナ禍に負けなかった選手全員が主役  

宇都宮短大附は2017年夏に県内高校初となる人工芝の専用球場が完成した。

2011年の創部から2017年春までは、系列大学や銀行のグラウンドを借りて練習していた。当時は部員20人ほどだったが、専用球場完成に伴い部員が増加。今年の3年生は、翌2018年に入学してきた選手たちだ。2年半にわたって恵まれた環境で練習できるはずだったが、2020年3月からのコロナウイルス感染拡大余波によって休校となり、6月下旬まで本格的な練習ができなかった。3年生たちは、甲子園につながる大会がなくなり、独自交流試合で公式戦を終えた。11月4日の引退試合は、レギュラー、控え関係なく、全員がグラウンドに立ち、最後のプレーを楽しんだ。試合は8対1で、現役チームが勝利した。試合後には、3年生全員が宇都宮短大附恒例の増田清監督によるキャッチャーフライノックを受けて、高校野球生活を終えた。

変化に対応できる人間になってほしい 増田清 監督

「今年の3年生はコロナウイルスの感染予防で休校になったり甲子園につながる大会がなくなってしまったりしましたが、前向きに考えれば誰も経験したことがない貴重な経験とも言えます。変化に対応できる人間ほど、自身の力を存分に発揮できると思います。この経験を生かして次のステージでも頑張ってほしい。今後も時代や変化に対応しながらそれぞれの目標に向かって進んでほしいと思います」

僕たちの分まで頑張ってほしい 福田稔希 前主将(3年)

 「引退試合を開催していただきありがとうございました。高校野球を精一杯やりきることができました。1・2年生の新チームは秋季大会でベスト8に入ってくれました。後輩たちは僕たちよりも力があると思うので、自分自身と厳しく向き合って、2021年の夏には、僕たちが行けなかった甲子園へ連れていってほしいと思います」

 

 

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