【作新学院】第103回全国高校野球選手権大会レポート

作新学院
「打ち合いで涙」

10大会連続16回目の出場 8回に執念で一時同点も力尽きる

作新学院が第103回全国高校野球大会2回戦で高松商と対戦した。中盤以降に得点の奪い合いになったが惜しくも敗れた。  作新学院は10大会連続16回目の夏甲子園となった。2016年にはエース今井達也(現西武)、投打の要だった入江大生(横浜DeNA)を擁して全国制覇を達成した。

今夏は決勝戦で佐野日大を下して甲子園行きを決めた。今チームは、県大会秋ベスト4、春準優勝。連覇が不安視された面もあったが、栃木大会で強さをみせて、頂点へ駆け上がった。小針崇宏監督の夏への“仕上げ”は見事だった。甲子園では初戦となった2回戦で高松商と対戦した。作新学院の先発は、エース井上力斗だった。栃木大会はケガ明けで限定登板となったが優勝に貢献。甲子園のマウンドに上がった。2回までスコアレスで進んだが、3回以降、試合は打ち合いになっていく。5回までにミスも絡んで失点し1対6と劣勢になったが、中盤以降に粘りをみせていく。6回に2点を返すと、8回には渡辺翔偉の2点タイムリーなどで3点を奪って同点へ。底力をみせたがその裏にミス絡みで4失点し、突き放された。ゲームは両チーム合わせて25安打の乱打戦。作新学院は相手を上回る13安打を放ったが、勝負所でのミスが響いて7対10の敗戦となった。

大会前にコロナ陽性選手が出るなど難しい状況だったが、困難を乗り切って甲子園で完全燃焼してみせた。栃木大会連覇は2ケタの10大会となったが、王者の行進はどこまで続いていくのであろうか。

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