【秋季関東大会レポート】桐生第一 「準々決勝の壁」

2年ぶりの選抜、険しい道
準々決勝で浦和学院に屈する

秋季関東高校野球大会準々決勝で桐生第一が浦和学院に敗れた。1回戦、準々決勝のプランは整っていたが、選抜当確となるベスト4進出のミッションをクリアすることができなかった。

■ポテンシャルの高いチーム

群馬県大会を制して2年ぶりに関東大会へとやってきた。2019年秋は、地元開催のスーパーシードで準々決勝から参戦し、桐光学園を下してベスト4入りし選抜切符をつかんだ。関東大会には良いイメージがあった。

1回戦の土浦日大戦(茨城3位)は、飯野剛史、石原煌大、市川一樹、北村流音の継投で2失点に抑えると、打撃では宮本亜鈴のタイムリーなどで得点し3対2で勝利。続く準々決勝は、浦和学院戦(埼玉1位)を迎えた。先発は、初戦で温存していた左腕・寺門京佑。寺門が5回1失点でゲームを作り、エース北村につないだが、交代直後に失点。打線が援護できずに0対5で敗れた。選手たちは無情にも空を見上げた。

2020年春は選抜出場を決めていたが、コロナ禍で大会中止(交流試合のみ実施)。不運を味わった桐生第一は、もう一度、選抜切符を受け取るべく関東大会へ挑んだが、準々決勝で敗れたことで選抜への道は険しくなった。しかし、今季のチームのポテンシャルは高い。エース北村、左腕・寺門が軸となる投手陣、三塚琉生主将、提箸優雅が中心となる打撃陣。投打にスケールの大きなチームは、来年夏の甲子園出場に照準を定めて、冬へ向かっていく。

 

 

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