【金沢 野球部】「自主自立」 #金沢

2018年南神奈川大会ベスト8
コロナ禍でも、たくましくなる選手たち

横浜高OBの吉田斉監督が率いる横浜市立金沢。選手たちは「自主自立の精神」をグラウンドで実践しコロナ禍でも大きな成長を遂げる。来春・夏を見据える選手たちは、高い志を胸に白球を追う。

■秋は3回戦で日大藤沢に惜敗

秋大会は収穫と課題が入り混じる結果となった。初戦の2回戦で鶴見大附に6対1で勝利すると3回戦では日大藤沢と対峙した。互いにコロナ禍で万全な準備ができない中での戦いとなったが、金沢は3回に4点、4回に2点を奪って、ゲームの主導権を握っていった。7回を終えた時点で7対5とリード。近年の大会では私学に敗れるゲームが続いていた中で、勝利がかすかにみえてきた。圡橋颯馬(2年=外野手)は「個人の力で負けていて、リードしていても余裕はなかったように感じた」と明かす。8回に7失点し逆転されると、その裏の決死の反撃で4点を奪うも、“あと1点”が届かずに11対12で力尽きた。キーマンの飛田悠成(2年=内野手)は「スコアだけをみれば接戦でしたが、僕たちのチャンスは相手のミスからもらったもの。自分たちでチャンスを作って、打ち勝っていかなければいけない」と話す。秋3回戦の結果を受け止めたチームは、足元を見つめ直して新たな一歩を踏み出した。

■大会で力を発揮するために

今季のチームは2年生19人、1年生21人の計40人。吉田監督就任3年目、チームには「文武両道」「自主自立」が浸透してきている。 横浜高OBで横浜商部長を経て、金沢に赴任した指揮官は、神奈川で勝つために多くの情報を収集、金沢の気質に適したマネジメントを実行。限られた練習時間でいかに成長させるかを考えてきた。そして、選手の限界値を上げるために、自主性を伸ばしてきたという。吉田監督は「金沢の選手たちは、チームビジョンを理解して自発的に行動してくれる。一定のレベルまでは成長しているので、次は大会で力を発揮するための練習が求められている気がする。選手の個性を伸ばすことで、チームは次のステージへ進めると感じている。そこには公立とか私立とかは関係ないと思います」と語る。今季のチームは、梶田堅真主将(2年=外野手)を中心に、飛田、圡橋、井本泰聖(2年=内野手)らが打撃を牽引していく。梶田主将は「今年の選手はみんなが前向きな意見を持っている。みんなの考えを一つにして、甲子園という目標へ向かっていきたい」と胸を張る。

■「自主自立」を実践する選手たち

秋大会期間の8、9月はコロナ禍によって部活動が制限された。しかし、だれ一人、言い訳はしなかった。選手たちは監督やトレーナーの指導のもとオンラインのフィジカルトレーニングを実施、休日にはそれぞれが自宅やバッティングセンターなどで技を磨いた。公式戦前にも全体練習が難しい状況もあったが、選手たちは学校生活でコミュニケーションを図り、チームを作り上げていった。2018年秋から指揮を執る吉田監督は「コロナ禍で練習制限があった中でも選手たちは今まで以上に成長している。この取り組みができれば絶対に結果が出ると思うし、指導者として結果を導いてあげたいと思う」と見守る。チームを強くするのは、監督ではなく選手たち。コロナ禍で「自主自立」を実践する選手たちは、金沢の新たな歴史を切り拓くために、自分たちの意志でグラウンドに立ち続ける。

 

 

 

 

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