【日大藤沢 野球部】「本気」  #日大藤沢

チームポテンシャルは神奈川屈指
ダークホースから本命へ、覚悟の挑戦

 春夏通算4度の甲子園出場を持つ日大藤沢。個性派プレーヤーが集結するチームは、今年も注目選手が揃う。選手が持てる力をすべて発揮すれば、再び甲子園が見えてくる。

■飛躍のムードがみなぎるチーム  

グラウンドには、飛躍のムードがみなぎっている。日大藤沢が最後に甲子園の土を踏んだのは2007年春。迫力の野球で神奈川のトーナメントを駆け上がるチームは、2019年夏にも快進撃をみせると準決勝で桐光学園を下して決勝戦へ進出。ファイナルでは東海大相模に屈したが堂々の準優勝となった。その翌年に入学してきた選手が今の3年生。現在は3年生30人、2年生38人という大所帯で、個性あふれるプレーヤーがひしめき合う。2020年秋には高校世代屈指の捕手・牧原巧汰がソフトバンク3位指名、2021年秋には柳澤大空が楽天から育成2位指名を受けた。日大藤沢のゲームは、常にプロスカウトが熱視線を送っている。

■投打のバランス整う大型軍団  

今年のチームは、池永壮真主将(3年=内野手)、村山颯太(3年=内野手)、阿部公太朗(3年=内野手)が軸となる。クリーンアップでは、柴悠貴(3年=内野手)、樋口駿之介(3年=外野手)が勝負強い打撃をみせる。2年生レギュラーの田上優弥(2年=内野手)、杉山大和(2年=捕手)も力を伸ばし、選手層は厚い。課題だった投手陣は、昨秋大会4回戦で日大に敗れたあと、捕手だった坂田直輝(3年)が投手へ。坂田は抜群の制球力でゲームを作り、背番号1を任されている。投打のバランスが整ったチームは、手応えを胸に春大会を迎えたが、3回戦で藤沢翔陵に0対1で惜敗。夏に向けて、仕切り直しとなった。

■『やる気』を『本気』へ  

戦力値は高いが、まだ結果につながっていない。コロナ禍での練習不足はどのチームも同じで言い訳はできない。山本秀明監督は「選手たちはもっと出来るはず。普通にやっていては、この神奈川では甲子園に行けない。『やる気』を『本気』にしていく必要がある」と語る。池永主将は「夏開幕まで残り2カ月、部員全員が本気にならなければいけない。気持ちを一つにして全員で戦っていく」と力を込める。ダークホースから本命へ。日大藤沢の覚悟の挑戦は、すでに開幕している。

 

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