【聖パウロ学園】  「青い旋風」

今秋は5年ぶりに予選突破
夏に強さを発揮するチーム

聖パウロは、2015、2016年夏に2年連続でベスト8になるなど夏に結果を残すチーム。夏8強の壁を越えるために日常生活から見直している。

■伝統が積み上がって今がある  

2015、2016年夏ベスト8、2021、2022年夏は4回戦進出。聖パウロ学園を一段高い位置まで上げたのは2009年から指揮を執る勝俣秀仁監督だ。就任当初は部員3人しかいなかったがグラウンド整備から始めて力を培った。1、2回戦敗退が多かったチームは、じわじわと戦力を上げて2015、2016年夏には2年連続でベスト8へ進出してみせた。指揮官13年目を迎える勝俣監督は「1年1年が必死だったので、あっという間の13年間。選手たちが残してくれた伝統が積み上がって今の聖パウロのスタイルがある。だからこそ、ベスト8のハードルを越えなければいけない」と話す。

■グラウンド外の時間が重要  

聖パウロは夏に結果を残すチームだが、秋は成長過程。さらに、昨秋までは予選でいきなり強豪校と対戦して、行く手を阻まれてきた。2018年秋は早稲田実、2019、2020年は帝京、2021年は東海大菅生と予選で対戦し、跳ね返されてきた。指揮官、選手たちは、くじ運を嘆くことなく、試練として受け止めてきた。シードクラスの強豪を倒すには何が必要なのか。勝俣監督はこう答える。「野球はチーム競技だが、突き詰めていけば、ピッチャーとバッターの1対1。そこは誰も助けてくれない。その勝負で勝てるメンタリティー、人間的な強さを身につけなければいけない」。一球一打の集中力を養うには、グラウンドだけではなく、グラウンド外の時間が重要。聖パウロは、日常生活すべてを野球につなげることで、心身強化を図っていく。

■投打の可能性を秘めたチーム  

新チームの秋季都大会一次予選は、葛飾野、小松川という都立実力校が相手となった。問われるのは、まさに一球への集中力。夏のメンバー20人中13人が1・2年生だったチームは、その経験を活かして予選を突破。実に5年ぶりの本戦出場となった。トーナメントブロックは、1回戦で明大明治、勝ち上がれば2回戦で東海大菅生と対戦する見込みだった。士気高く秋季都大会へ臨んだが初戦で足元をすくわれて0対3の完封負け。自分たちの甘さを痛感した。奥野翔大主将(2年=投手・内野手)は「夏を経験した選手が多く残った中で、自分たちの力を発揮することができなかった。日常生活からもう一度見直して、春・夏に屈辱を晴らしたい」と話す。チームは奥野主将、筒井遼太(2年=内野手)、村越温斗(1年=右翼手)ら強打者が揃い、投手陣は1年生の宮川聖治、原田翔奈冬が力を伸ばす。投打のポテンシャルを秘めたチームは、夏に「青い旋風」を起こすべく力を蓄えていく。

 

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