【安中総合】  「挑戦」

個性派選手が揃う野武士軍団が下克上狙う
投打二刀流の梅山、佐藤がチームの核

 安中総合は、選手個人の技量を伸ばすことでチーム強化につなげている。今季のチームも特長を持った選手が揃い、春夏の下克上を虎視眈々と狙っている。

■選手育成に絶対的な定評  

安中総合は選手育成に定評がある。毎年、個性あふれるプレーヤーを育てて、夏の舞台で力を発揮してくる。注目を集めたのは2020年夏の群馬大会だ。中学軟式日本代表のエース清水惇(当時3年=現在日体大2年)を擁して夏へ挑んだ安中総合は、2回戦で健大高崎と対戦した。健大高崎有利の下馬評の中で、初回に1点を奪うと、最速142キロのエース清水が熱投。ゲームは6回を終えて1対0で安中総合がリード。だが7回に3失点すると、1対3でゲームを終えた。実積のない県立高校が強豪・健大高崎相手に堂々たる戦いをみせたことは大きなニュースとなった。清水は現在日体大で懸命に取り組み、将来のプロ野球入りを視野に入れている。

■プロ注目の“ダイヤの原石”  

2023年夏に向かう今季の安中総合には、清水に勝るとも劣らない“ダイヤの原石”がいる。投打の二刀流・梅山大夢(2年)だ。高崎・豊岡中から安中総合にやってきたが、入学当時の体重は97キロ。だが、吉田省吾監督の意識改革によって梅山は大きく変化していったという。入学以降、食事制限とトレーニングを実行すると、3カ月後には30キロ減の67キロ。そこから筋力をつけて今は82キロとなった。体質変化によって本来持っていたセンスが輝き出した。打っては高校通算24本塁打。迫力の打球が安中総合グラウンドに飛ぶ。入学当初は最速110キロだったが、今秋の最速は140キロ。練習試合でマウンドに立つと、相手チームがどよめき出す。吉田監督は「指導歴約15年で最高の素質。梅山の存在によってチーム全体がレベルアップしている」と目を細める。

■ダブル二刀流で春夏の飛躍誓う  

梅山としのぎを削るのは、同じく二刀流のサウスポー佐藤瑛音。投手としては130キロのストレートとカーブ、スライダーを織り交ぜたピッチングでゲームを作っていく。バッターとしても高校通算11本塁打。梅山と佐藤のダブル二刀流体制によってチームは活気付く。秋季県大会は、エース佐藤が欠場しメンバーが揃わなかったため1回戦敗退となったが、秋大会後の練習試合では強豪と互角に戦うなど底知れぬ潜在能力を秘めている。梅山は「秋大会以降、チームは大きく成長している。個人の力はあるので、それを大会でいかに発揮するか。春・夏に結果を残すため部員全員で挑戦してきたい」と春を見据える。吉田監督は「指導をしていて面白いチーム。安中総合として勝負の年だと思っている」と期待を込める。2023年は安中総合が上州を盛り上げていく。

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