【春季栃木県大会レポート】作新学院 「絶対王者」  #作新学院

4年ぶり17回目の春優勝
春頂点を通過点に夏11連覇へ

 作新学院が春季栃木県高校野球大会決勝で佐野日大を5対2で下して4年ぶり17回目の優勝を決めた。作新学院は春を通過点に、夏の栃木大会11連覇を狙う。(取材・永島一顕)

■秋季県大会は準々決勝でコールド負け  

春夏通算26回の甲子園出場を誇る作新学院は、昨夏の栃木大会で10連覇を果たした絶対王者。2016年には、好投手・今井達也(現西武)を擁して全国制覇を成し遂げている。春季県大会は2018年に優勝して以来、頂点に立つことができなかったが、チームは今春に強さを発揮した。今季のチームは2021年秋季県大会準々決勝で白鷗大足利に1対11のコールド負け。秋敗戦を機にリスタートを図ったチームは春に向けてしっかりと仕上げてきた。

■準決勝は栃木工を撃破  

春季大会2回戦で矢板中央を下すと準々決勝では伝統校・小山に勝利。準決勝・栃木工は序盤に相手の先発左腕を捕えきれずに試合は進んだが、5回に犠飛で先制した。6回表に同点とされたものの、その裏、髙森風我が左翼席へ叩き込んで勝ち越し。「チームのために出塁したいという気持ちがホームランにつながった」(髙森)。7回には一挙6得点。畳みかける攻撃で8対1と一気に勝負を決めた。先発した背番号1の左腕・横尾潤は要所を締め5回まで無失点。6回に1点失ったものの、7回は三者凡退に抑え、最後まで安定した投球を見せた。

■決勝は1年生投手、衝撃デビュー  

決勝・佐野日大戦は、最速144キロの大型右腕1年生・小川哲平が先発し、公式戦デビューとなった。小川は140キロ台のストレートを連発して、佐野日大の強力打線と真っ向勝負。チームに流れを引き込んでいく。初回に齋藤綾介の2点タイムリーで先制すると、5回には武藤匠海の適時2塁打などで3点を追加。小川は5回2奪三振2安打の無失点で勝利に貢献した。作新学院は、1年生選手らの活躍によって佐野日大に5対2で勝利して、春の頂点に立った。次なる山は、夏の“頂(いただ)き”だ。

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