東京版の記事一覧

東京版の記事一覧

CHARGE!7月号 配布中です!

CHARGE!7月号の見どころ 東京 日大鶴ヶ丘「夏本領発揮」片倉「全力疾走 全員守備」明大中野八王子「選ばれし者たち」明星「赤く、燃える」岩倉「勝利文化の構築」 選手権の抽選会が終わり、チームはいよいよ集大成に向けて動き出しました。日鶴、片倉、明八、明星、岩倉。全てのチームの本気が伝わってくる内容となっております。新チーム発足時はすでにコロナ禍。限られた時間の中で集中してきただけに、どのチームも確実に力を伸ばしているのがこの代の特徴かもしれません。 春季大会の様子をおさらいしておくと、夏季大会がさらに面白くなります。 \ 東・西 東京大会を楽しみながら応援したいよー / という人は、ぜひ2021年度春期東京都高等学校野球大会特別号もチェックしてくださいね! 神奈川/静岡

【豊南】『主将のチーム分析・石飛佑真 主将(3年=捕手)』コラム #豊南

石飛佑真 主将(3年=捕手)のチーム分析 大きな可能性があるチーム 「3年生は自分1人しかいませんが、2年生が22人、新1年は25人以上入部してくれたので大きな可能性があります。打撃は3番・杉山未空人、4番の自分で引っ張っていきます。投手も右の小田嶋将吾、左の友森祐太が安定しています。この夏は新しい豊南を見せたいと思います」

【江戸川 野球部】「SJB」 #江戸川

セルフジャッジベースボール ボトムアップ方式で自主性重視 江戸川は、コロナ禍に屈しない。自主性を重んじるチームはセルフジャッジベースボール(SJB)で高校野球界にセンセーションを起こす。 ■サインは自分たちで決める 江戸川の主役は、選手たちだ。野球を真剣に楽しむチームは、自分たちでサインを出してプレーする「セルフジャッジベースボール(SJB)」を実践する。選手たちの意志によって昨秋の新チームから本格採用。バッターボックスに立った選手、塁上のランナーがコミュニケーションを図りながら、選手同士でサインを決めていく。そこに監督は“存在”しない。2020年春から江戸川を指揮する園山蔵人監督は「選手たちは、私の想像を越えたアイデアをみせてくれている。私自身が勉強になっています」と目を細める。 坂本智哉主将(3年=捕手)は「サインが決まったときの達成感は他では味わえないもの。自分たちで考えることがこんなに楽しいとは思わなかった」と手応えを話す。江戸川は、高校野球の常識を打ち破っていく。 ■生徒たちと一緒に考える野球 SJB導入を決めた園山監督は、2020年春に江戸川に着任し、指導をしている。教員採用後、2度目の赴任先だった六郷工科(定時制)でバスケ部と軟式野球部監督を掛け持ちし共に都大会優勝の実績を持つ。その後は王子総合、四商で指導。昨年度の春に江戸川へやってきた。コロナ禍で休校中だったため、指揮官は、インターネットビデオシステムZOOMでのミーティングでオンライン自己紹介を行った。そして毎日グラウンドの整備をしながら学校再開を待った。部員とは初対面だったが、選手たちは登校日に黙々と草むしりをしている監督の姿を目の当たりにして垣根がなくなっていったという。江戸川での「セルフジャッジベースボール」のヒントは、六郷工科時代にあった。バスケ部と軟式野球部で、生徒たちと一緒に考えながら結果を残した経験が脳裏に焼きついていた。「江戸川で、ボトムアップ方式を取り入れてみたい」。 都立伝統校での挑戦が始まった。 ■高校野球に革命

【江戸川】『主将のチーム分析・坂本智哉 主将(3年=捕手)』コラム #江戸川

坂本智哉 主将(3年=捕手)のチーム分析 自分たちのスタイル貫く 「右腕のエース白川秀亮、左腕・柳橋虎汰郎を軸とした投手陣がチームの強みです。攻撃では、4番・末岡卓真を中心に粘り強く、戦っていきます。チームの目標は、『甲子園1勝』。自分たちで考えるセルフジャッジベースボール(SJB)で江戸川らしく戦っていきます」    

【片倉】投手陣&主砲   #片倉

絶賛競争&成長中の投手陣 投手育成に定評のある宮本監督が、大きな可能性を感じている投手陣。2年前から投手コーチに元日ハムの舟山恭史顧問が加わり、指導はさらに強化されている。昨秋に背番号1を背負った右サイドハンドの橋口拓海(3年)に、右腕からキレのあるストレートを投じる時崎空汰(2年)、高い将来性を持つ身長180センチの右腕ジョンソン・マーカス太一(2年)と揃い、さらに田中祐人(3年)、高岡大(2年)、藤田遥大(2年)も自粛期間中に確かな成長の跡を見せた。多彩な投手陣が“片倉旋風”の鍵を握る。   パワーと巧さを備えた頼れる主砲/角田樹一希(3年=外野手)    

【総合工科 野球部】「迷うことなく、真っ直ぐに」 #総合工科

3カ月にも及ぶ活動禁止期間を経て 悔いなく、精一杯、全力で突き進む 2006年の創部から瞬く間に都立の強豪校に数えられる存在となった総合工科。コロナ禍が長引く中のでも気持ちを切らすことなく「夏」を目指す。(取材・三和直樹) ■ようやく戻ってきた風景 桜満開の春。久々に足を踏み入れたグラウンドは眩しく輝いていた。「やっぱり野球って楽しいなって思いました」と服部正治主将(3年=捕手)。昨年12月中旬から約3カ月にも及ぶ活動中止期間を経て、3月22日から部員全員での練習を開始。心地よい汗とともに、自然と笑みがこぼれた。 「部員たちは孤独だったと思います」。就任4年目に突入する弘松恒夫監督は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で自主トレ期間が長く続いた教え子たちの心情を慮る。校内には都大会の予選にも使用する両翼92メートル、センター120メートルの天然芝の野球部専用グラウンドがあり、そこで年間200試合以上の練習試合を行いながら強化を続けてきたが、昨年から続くコロナ禍の中で、これまでとは全く異なる日々が待っていた。だが、彼らは逃げなかった。「練習を再開した時の部員たちを見た時は安心しました。たくましい表情をしていた」と弘松監督。野球への情熱は誰にも奪うことはできない。緊急事態宣言明けのグラウンドには、いつもの風景が戻るとともに、いつも以上の活気にあふれていた。 ■体力と知識、メンタリティ どこにいても成長はできる。自粛期間中、弘松監督が部員たちに指示したことは「食べること」と「ペンを持つこと」。昨年12月にはトレーニングの講師の下、部員の保護者向けに体作りの勉強会を実施し、加圧トレーングなどの方法を学び、その上で冬の間は1日6食以上を目標にして体重増によるパワーアップに取り組んだ。さらに、同校に昔から伝わる野球の技術、心得などを「スキル編」、「バッテリー編」、「雑草魂・志編」に文書化した『野球マニュアル』をそれぞれの野球ノートに毎日模写した。「1日10分ぐらいで終わるんですが、それを毎日やること」(弘松監督)。各自、孤独な時間を過ごす中で、体力と知識、メンタリティを鍛えた。 その成果を見せるのは、これから。「4番・捕手」を務める現チームの大黒柱・服部主将は「まだ本来の動きに戻れていない選手もいますけど、自粛期間中にたくさん食べて体も大きくなっているのはわかる。ここからは技術面、連係面を上げていってチームを作り上げていきたい」と燃えている。 ■「一瞬一瞬を大事にして」

【片倉 野球部】「雌伏、爆発のとき」 #片倉

早期敗退と自粛期間を経て 再び“片倉旋風”を巻き起こす 2010年夏からの10年の間に春夏秋を合わせてベスト16以上8回、2012年夏にはベスト4入りを果たした都立片倉。緊急事態宣言が解除されて間もない春、彼らの練習場所に足を運んだ。(取材・三和直樹)   ■春風の中で感じたもの 気合の入った声と真剣なプレーの合間に笑い声が漏れる。桜が舞う球場を駆ける片倉ナインたちの表情は明るく、晴れやかだった。 矢口海莉主将(3年)は「自粛期間が長く心配な部分はありましたけど、みんながモチベーション高くやれています。もう1回、イチからチームを作り直す気持ちです」と、額に滲んだ汗を拭いながら春の空気を思い切りよく吸い込んだ。  都立の強豪・片倉だが、コロナ禍の昨夏は1回戦で聖パウロ学園の前に敗退。新チームで臨んだ秋も、一次予選代表決定戦で上野学園に1対5で敗れた。その悔しさを今春に晴らすつもりだったが、緊急事態宣言延長の影響で一次予選が中止となり、残る舞台は「夏」のみとなった。宮本秀樹監督は「これまでも選手が自主的に練習する時間を長く取ってきたので影響は少なかった。連係面は足りないけど、単純に打つ、投げる、走るという部分ではしっかりと成長している。自分自身と向き合って課題に取り組むという意味では、むしろいい時間だった」とプラスの面を強調する。 ■「面白いチーム」になる 自粛期間中、選手たちが決めたことは「現状維持じゃなく、レベルアップする」(矢口主将)。全体練習再開後、選手たちの動きを見た宮本監督は「下の学年も含めて、1つのポジションに同じぐらいの実力を持つ選手が2人ずつ揃う。そういうのは初めてかな。競わせながら力を伸ばしていければ、すごく面白いチームになる」と期待を寄せる。特に投手陣は3年生2人(橋口拓海、田中祐人)、2年生4人(ジョンソン・マーカス太一、高岡大、時崎空汰、藤田遥大)がしのぎを削る。

【千歳丘】Pick up

186センチの 長身エース /船山友征(3年=投手) 身長186センチの本格派エース。しなやかなフォームから投げ込むストレートが、秋予選突破、そして秋季都大会1回戦勝利の原動力となった。昨秋の最高球速は132キロ。「夏は140キロまで伸ばして、私学強豪を倒したい」。進撃のエースが、チームを牽引していく。   クリーンアップ 小林優月(3年=中堅手) 三戸一(3年=左翼手)

【総合工科】Pick up

流れを呼ぶ切り込み隊長 /太刀川寛隼(3年=内野手)  打線のキーマンのひとりとなるのは1番打者・太刀川。自粛期間中は2つ下で同じく野球をやっている弟と一緒に羽根打ちなどの練習を続け、感染予防をした上でバッティングセンターに通ってバットを振った。監督と打撃コーチのLINEグループに自らの動画を送ってのリモート指導も受け、スイングに磨きをかけた。その中で思ったことは「みんなと野球をやりたい」ということ。 切り込み隊長は「野球に対する気持ちは大きくなったし、今はみんなと野球をやれるのが楽しい。これからさらに強いチームにしていきたい」と夏へ向けて意気込んでいる。    

江戸川・園山蔵人監督 「グラウンドの主役は選手たち」  #江戸川

江戸川・園山蔵人監督 グラウンドの主役は選手たち 「高校野球の主役は選手たちです。私は、選手たちのコミュニケーションの架け橋であればいいと思います。選手たちが、野球を楽しみながら、生き生きと取り組める環境を作っていくことが指導者の役割だと考えています」 【監督プロフィール】1974年東京都生まれ。紅葉川―日体大。特別支援―六郷工科―王子総合―四商―江戸川。六郷工科時代は、バスケ部、軟式野球で都優勝。王子総合、四商を経て2020年4月から江戸川監督。

片倉・宮本秀樹監督 「ワクワクした気持ちを持って」  #片倉

片倉・宮本秀樹監督 ワクワクした気持ちを持って 「常に選手たちに求め、言い続けていることは、ワクワクした気持ちを持ってグラウンドに来ること。コロナの影響はあるんだろうけど、だからと言って特別なことはしない。野球ができる喜びや、周りへの感謝の気持ちは、彼らが自然に感じることだと思います。これからもう一度、手綱を締め直して、良い雰囲気のチームにしていきたい」 【監督プロフィール】1957年東京都生まれ。東京学芸大附―早大。卒業後に野津田で監督を務めた後、東大和で故・佐藤道輔氏の下、指導の礎を築く。府中工を経て2009年秋に片倉監督に就任。2012年夏ベスト4進出。2018年に高野連から育成功労賞。2020年8月に『“甲子園の心を求めて”と私』を上梓。社会科教諭。

【城東 野球部】「結」  #城東

春一次予選中止を乗り越えて 10カ月の「空白」で最後の「夏」へ 1999、2001年夏に2度甲子園出場を果たした都立伝統校・城東。昨秋予選で敗退したチームは、春季予選がコロナ禍で中止になったことで「最後の夏」にすべてを懸ける。 ■昨秋は一次予選で日野に敗戦 10カ月の「空白」になるとは誰も考えていなかった。1999、2001年夏に2度甲子園出場を果たした都立強豪。2019年秋都大会はベスト4、昨夏の東東京独自大会はベスト8に進出。甲子園を射程距離に入れながら、選手たちは鍛錬を積んでいた。昨夏を経験した左腕エース林平太郎(3年)、髙垣翼主将(3年=内野手)らが残った今チームは期待値が高まっていた。だが、秋季一次予選初戦で、西東京都立の横綱・日野と激突、0対1で惜敗する結果となった。 城東OBで2001年夏甲子園を経験した内田稔監督は「コロナ禍の夏で準備が十分にできないまま秋に入って、結果的に負けてしまった。すべてが難しかったです」と振り返る。チームは昨年9月20日に日野に敗れて、最も早く「秋」を終えた。 ■コロナ禍に消えた「春予選」 秋に屈辱を味わったチームは、冬のトレーニングを前倒しして、春に向けての準備を進めていったが、1月の緊急事態宣言の発出を受けて都立高校の練習が休止。当初は、3月7日の宣言解除によって3月13日春季大会予選開始の予定だったが、宣言が2週間延長になったことで同予選が中止になった。そして秋都大会出場の64チームによって春季都大会のみが開催されることになった。内田監督は「再開へ向けて準備していた中で、生徒たちに掛ける言葉もありませんでした。個人的な意見を述べさせてもらえば、交流戦の1試合だけでもいいから公式戦の場を用意してあげたかった」と、選手の気持ちを汲んだ。「春」が消えたチームには、「夏」しか残されていなかった。 ■「最後まで全員で戦い抜け」 選手たちは3月末に練習を再開した。

豊南・弓田鋭彦監督「 成功体験をつかんでほしい」 #豊南

豊南・弓田鋭彦監督 成功体験をつかんでほしい 「高校野球は2年半という限られた時間。自分が目指す姿にどうすれば近づけるか、チームとして、いかに勝利をつかむかを考えることが成長につながっていきます。生徒たちには、それぞれがチームでの役割を果たしながら野球を通じて心と体を強くすることで成功体験をつかんでほしいと思います」 【監督プロフィール】1959年千葉県出身。早稲田実−早稲田大−日本石油(現ENEOS)。現役時代はアンダースロー投手。定年退職後の2019年春に豊南に着任し同年夏から野球部監督、進路指導部兼任。

千歳丘・秋本則彦監督「 限界を作らずに挑戦」 #千歳丘

千歳丘・秋本則彦監督 限界を作らずに挑戦 「新グラウンドが完成したことで、環境はもう言い訳はできません。逃げ場はないので、自分に限界を作らずに自分自身に厳しく向き合っていきます。このグラウンドを維持しながらチームは進化していかなければいけない。不撓不屈の精神で野球に向き合っていきます」 【監督プロフィール】1974年鳥取県生まれ。米子東–東京理科大。大学卒業後、専大附で野球部コーチ、その後、都立多摩、都立桜修館で監督を務めて、2017年4月に千歳丘へ、2018年から監督。

城東・内田稔監督 「野球に取り組む姿勢が大切」 #城東

城東・内田稔監督 野球に取り組む姿勢が大切 「野球という競技自体が選手を成長させるのではなく、目標に向かって取り組む姿勢が成長させてくれると考えています。野球を通じて、自分自身を磨けるかが本当の力になります。難しい状況ですが悲観するのではなく、できることに全力で取り組んでいくだけだと考えています」 【監督プロフィール】1983年、東京都生まれ。城東−明治大−順大大学院。2001年の高校3年夏は「4番・サード」で東東京大会を制し甲子園出場を果たす。順大大学院卒業後は高島に5年、足立東に3年勤務し2016年4月に母校へ赴任。2017年秋から野球部監督を務める。体育科教諭。

【豊南】Pick up

チーム支える攻守の要/唐澤弘尚 (2年=二塁手) 軽快なグラブさばきでアウトを稼ぐ守備の要。バットコントロールも抜群   将来の夢はお笑い芸人/波間恭平 (2年=一塁手) 声が武器のムードメーカー。卒業後はお笑い芸人を目指すという    

【城東】『主将のチーム分析・髙垣翼 主将(3年=二塁手)』コラム #城東

髙垣翼 主将(3年=二塁手)のチーム分析 全員が自主的に動けるチーム 「各選手が自主的に動けて一体感のあるチームです。昨夏に試合に出ていたエース林平太郎、池場優快、自分がチームを引っ張っていかなければいけないと思います。打撃では佐藤タイラー、松﨑大芽、吉田祥が中心。守りからリズムを作って、攻撃につなげる城東の野球を見せたいと思います」

【千歳丘】『主将のチーム分析・佐藤和輝 主将3年=遊撃手)』コラム #千歳丘

佐藤和輝 主将のチーム分析(3年=遊撃手) 投打の個性あふれるチーム 「今年のチームは投打に個性あふれる選手が揃っています。打線は、小林優月と三戸一のクリーンアップが軸。守備は、エース船山友征、捕手・山下東紀のバッテリーを軸にリズムを作っていきます。新グラウンドにふさわしい結果を残していきたいと思います」

総合工科・弘松恒夫監督「精一杯やり抜くことが、今後につながる」 #総合工科

総合工科・弘松恒夫監督 精一杯やり抜くことが、今後につながる 「このコロナというのはみんなが初めての経験。ただ、それを悲観することはない。卒業した3年生たちは、甲子園という目標はなくなったが、23人全員が最後まで続けてくれた。今の新3年生もどんな環境、状況でも、最後まで手を抜くことなく精一杯やり抜くことが大切。それが今後の人生にもつながると思います」 【監督プロフィール】1977年生まれ。高知県出身。高知・安芸高−拓殖大。大学卒業後、荒川工、砧工、府中工、小金井工を経て、2018年より総合工科監督。指導の柱は「負けてたまるか」の土佐弁である「こなくそ野球」。総合工科伝統の『雑草魂』、『志』の野球に「こなくそ魂」をプラスして、反骨心のあるチームを目指す。

【春季東京都高校野球大会レポート】 八王子 羽田慎之介 #八王子

KKK 八王子 羽田慎之介(3年) 身長191センチの超大型左腕 球場どよめく3者連続三振 身長191センチの超大型左腕・八王子の羽田慎之介(3年)が春季都大会1回戦対小平西(4月4日)の7回に登場した。9対1とリードしたチームは、ブルペンで準備していた羽田をマウンドへ送る。 プロスカウト陣、高校野球ファンが見守る中で、スリークォーター気味のしなやかなフォームから最初の一球を投じると、そのスピードに球場全体がどよめいた。スカウト陣のスピードガンなどによると、最速146キロ。 秋季大会は準々決勝前に肘痛を起こして登板を回避し、このゲームが復帰戦。安藤徳明監督から「7、8割で投げろ。ムキになって力を入れたら投げさせない」との通達を受けての試運転となったが、それでもストレートの伸びは抜群だった。1イニングで打者3人を3者連続三振。 この投球が、怪物伝説の始まりになるのかもしれない。  

【豊南 野球部】「胆大心小」 #豊南

1981年の東東京大会で準優勝 新体制で目指す人間力強化、そして甲子園 1981年の東東京大会で準優勝の実績を持つ伝統校・豊南。復活を期すチームは2019年夏から、新指揮官を迎えて選手の心と体を鍛えている。環境も再整備したチームは東東京の勢力図を変える可能性を秘めている。 ■野球への恩返し 変化の胎動と意志が強く感じられる。1981年の東東京大会で準優勝となった豊南。栄光を持つチームだが過去15年では、2011年夏の東東京4回戦が最高位。2018、2019年夏は3回戦へ進出したが、旋風を巻き起こすまでは至らなかった。 学校側は、チーム再生のために、元早稲田実エースで社会人野球・日本石油(現ENEOS)で活躍、現役引退後に副部長を務めた弓田鋭彦氏を招へい。定年までの人生60年中約40年間野球に携わった野球人にチームを託した。第二の人生の場として高校野球の現場を選んだ弓田氏は、龍谷大平安高から富士大でプレーし、元武相コーチの小林周平コーチを参謀に、東東京へ参戦した。弓田監督は「私は野球によって育ててもらった。野球への恩返しの意味を込めて、指導を引き受けさせてもらった」と、豊南の選手たちと向き合う。早実時代の2学年後輩にあたる早実・和泉実監督と親交があることから、多くの助言をもらっているという。 ■心と体の成長 弓田監督がチームを引き継いだときの部員数は2年生8人、1年生3人の11人。初陣となった秋季大会一次予選は1回戦で立志舎に勝利し、予選決勝へ進んだが創価に0対7で敗れた。その秋、練習場の荒川河川敷が浸水被害に見舞われたが、約1年間かけてグラウンドを再整備。土手の脇に管理棟や補助グラウンドも設置して環境を整えた。 弓田監督の座右の銘は「胆大心小」。気持ちは大きく、気配りを忘れない。この言葉を軸に、選手たちの心と体の成長を促していった。指揮官は「選手たちに力がないわけでない。一生懸命に努力しているが、そのやり方が分かっていなかった。一つひとつを丁寧に教えていくことでそれぞれが成長してくれている。個人の成長がチームの結果につながっていくはず」と見守る。 ■50人を超える大所帯

【千歳丘 野球部】「下克上」 #千歳丘

2021年3月、新グラウンド完成 都立屈指の環境でリスタート   2021年3月、千歳丘に待望の新グラウンドが完成した。2017年からの校舎新築工事に伴い練習環境が限られていたが、これで都立屈指の環境となった。チームは新たな環境で下克上を狙う。 ■2017年以来4年ぶりのグラウンド 新築の校舎をバックに、選手たちが新グラウンドで躍動している。新校舎と褐色のコントラストが眩しい。選手たちは、水を得た魚のようにグラウンドを駆け回っている。 千歳丘野球部にとって、この4年間は我慢の時間だった。2012年夏にベスト8、2014年夏に4回戦へ進出するなど実績を残してきた都立実力校だが、2017年からの校舎新築工事に伴うプレハブ校舎設置によってグラウンドが縮小。その影響で部員も減ってしまった。2017年春に着任した秋本則彦監督は、限られた環境下でもチームに情熱を注ぎ、じっくりと力を蓄えてきた。2019年11月にモダンな新校舎が完成。そして校舎完成から1年4カ月、プレハブ撤去などのすべての整備が終わり、新グラウンドがお披露目となった。 ■7年ぶりに秋季都大会出場 千歳丘は昨秋の秋季大会一次予選で奮闘し7年ぶりに都大会へ出場した。チームは一次予選初戦で田無、同決勝で多摩・羽村連合に勝利。都大会1回戦で東洋を下して、2回戦では日大三と対戦。強豪相手に力はおよばなかったが都大会出場を決めたことで春の本戦切符を得ることになった。  選手たちは新グラウンド完成を“追い風”にすべく準備を進めていったが、コロナ禍によって年末から練習に制限が加わり、約3カ月間自宅での自主トレが続いた。そして3月20日の“こけら落とし”で練習試合を実施し春の始動となった。緊急事態宣言延長により春の予選が中止となり、多くの学校にとって春季大会がなくなる中、千歳丘は都立15チームの一つとして春季大会へ出場。約2週間という限られた準備期間で、私学強豪の佼成学園と対戦し敗れた。点差こそついたが、チームにとって収穫もあった。選手たちはこの敗戦を糧に強くなる。

【総合工科】『主将のチーム分析・服部正治 主将(3年=捕手)』コラム #総合工科

服部正治 主将(3年=捕手)のチーム分析 「このチームの特長はバッティング。コロナで練習できなかったが、みんな飛ばせるようになって来ている。常に次の塁を狙う意識を持って、思い切りよく、どんどんバットを振っていく。投手力を含めた守備面を鍛えて、相手よりも1点でも多く点を取れるようにしたいと思います」  

【江戸川】エース/主砲

エース/白川秀亮(3年=投手) 躍動感あるダイナミックなフォームから威力あるボールを投げ込む江戸川のエース。最速139キロで遠投は100メートル。伸びしろは大きく、夏へ向けてさらなる成長が期待できる都立の逸材だ。 主砲/末岡卓真(3年=一塁手) 迫力のスイングから強い打球を放つ左の強打者。コロナ練習中止期間は、勉強に力を注ぎ学力アップ。野球と勉強の相乗効果で成長を遂げた。4番としてチャンスを仕留める責務を担っている。    

Load More Posts