【桐陽】「不屈」 #桐陽

Best8
桐陽「不屈」

2度目の聖地を目指し食らいつく つかみ取った10年ぶりのベスト8

春から着実に力を伸ばしてきた桐陽。大会を通し、決して諦めないチーム力を示した。(取材・栗山司)(2021年9月号掲載)

4回戦は劇的サヨナラ勝ち

1992年に創部4年にして甲子園初出場を果たした桐陽。あれから29年。再びミラクルを予感させる戦いで勝ち上がった。  3回戦の御殿場西戦では4点差を追いつかれ、迎えた9回裏の攻撃。1死一二塁で打席にはこの日、本塁打を放っている飯田雄清(2年=外野手)を迎える。2球目を強打すると、打球は右中間を抜けていった。

10年ぶりのベスト8進出

このサヨナラ勝ちで勢いに乗り、4回戦は磐田南に勝利。右腕の坂本翔星(3年)が完投を飾った。力強いストレートに加え、縦横2種類のスライダーを駆使。走者を出しながらも粘り強く投げ抜き、「最後まで投げ切ることができて気持ち良かった」と笑顔を見せた。  2011年以来となる10年ぶりのベスト8進出。大会前のチーム目標を達成し、新井晶登監督は「あとは伸び伸びとやろう」と選手に声をかけた。

最後まで諦めずに戦う

準々決勝の東海大静岡翔洋戦は序盤に大量8点のリードを許すも、石井賢斗主将(3年=捕手)が「最後まで諦めずにやろう」とチームを鼓舞。すると5回と6回に2点ずつ挙げて反撃。あと一歩及ばなかったが、全員が最後まで元気よくプレーした。「シード校として責任感がある中で、最低限のベスト8を達成できた。来年につなげてほしい」(石井主将)。2度目の聖地に向かって新たな一歩を踏み出した。

 

 

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