
4年ぶりの夏甲子園へ団結
秋春連続で佐野日大に惜敗
作新学院が春季栃木県大会決勝で佐野日大に惜敗して準優勝となった。敗戦を糧にするチームは関東大会を経て、4年ぶりの夏甲子園を目指す。
■決勝では主砲・土井が3ラン
作新学院は2011年から県内夏10連覇。2016年にはエース今井達也(西武)を擁して全国制覇を成し遂げている。無敵の強さを誇っていたが、2022年からは3年間、夏甲子園から遠ざかっている。昨秋は準決勝で佐野日大と対戦して2対4で惜敗し選抜の道が断たれた。投打のスケールアップを図ったチームは新戦力を携えて春大会へ臨んだ。準決勝で宇都宮工に勝利して関東大会切符をつかむと、決勝では秋に敗れた相手と再戦した。作新学院は主砲・土井雄一郎の3ランなどで6対1と大きくリードする展開となった。しかし、6、7回に一瞬の隙からまさかの計9失点。9回に3点を返して粘りをみせたものの9対10でゲームを終えた。
■夏制覇へ妥協なき戦い
今春は、決勝で佐野日大に屈して準優勝となった。この敗戦をどう活かすか。小針崇宏監督は「関東大会に向けて走攻守ともレベルアップさせて挑み、心身の向上と野球力を身につけて夏に臨みたい」と引き締めた。今大会2本塁打の攻守の要・葭葉慶治主将は「決勝ではあと一歩というところで詰めの甘さが出て、優勝できず悔しい気持ちが強い。今のチームは守備と機動力に力を入れ、打撃の向上を目指してきた。攻守の細部をしっかり詰めて、夏はどんな相手に対しても作新の野球を見せたい」と力を込めた。2021年まで破竹の夏10連覇を果たしたチームだが、過去3年は涙をのんだ。4年ぶりの夏甲子園へ。妥協なき時間が続いていく。





