【荏田】 「新たな歴史」

部員急増・人気県立高、未来へのバトン
2024シーズンのダークホースへ

最近2年で部員数が急激に増えている荏田。情熱を持つ選手と熱心な指導者によって戦う集団になりつつあるチームは、2024シーズンのダークホースになるかもしれない。

■1・2年生計41人が切磋琢磨

2023年夏の神奈川大会で荏田の主将・那須幸矢が選手宣誓を行った。「家族や仲間、ここにいるライバルたちの存在が心の支えとなり、私たちは、強く成長することが出来ました。自分を信じて、仲間を信じて、最高のプレーをしたい」。希望した110チームから抽選を引き当てる勝負強さを発揮、大舞台で堂々たる宣誓をやり遂げた。荏田はコロナ禍前の2019年にも宇賀神薫主将が選手宣誓。最近4年で2度の宣誓となった。その強運ぶりもあり、チームには新たな活気が生まれている。過去には他部活から助っ人を借りて大会出場するケースもあったが今季は2年生が20人、1年生が21人(マネージャー3人含む)の計41人。今春の新入生の数によっては県立屈指の部員数を誇るチームになる可能性がある。

■規律と主体性の調和

「数年前まで部員不足だったチームに、なぜか部員が集まっている。このチャンスに結果をつかみたい」。小林達也部長はこう話す。小林部長は、前任校・市ケ尾で部長を務めて荏田へ異動、人間形成を軸にチームの土台づくりに取り掛かった。いまのチームには2023年秋から指揮を執る井上和哉監督、窪田祐司コーチ、佐藤響一コーチという昨今の大学野球を経験した若手指導者が揃い、クオリティーの高い練習メニューをグラウンドに落とし込んでいく。規律と主体性のバランスが取れたチームは、緊張感を保ちながらも選手たちがのびのびと野球に打ち込む。また毎週水曜日の朝は学校周辺のゴミ拾いを行い、地域への恩返しをしている。井上監督は「学校生活がグラウンドにつながっている。地域、クラスメートから愛される野球部を目指す」と指導に打ち込む。

■荏田の新しい歴史へ

川端琉空主将(2年=内野手)を軸に学年の枠を越えて団結している。打撃の中心は、前チームからクリーンアップを任された主砲・三浦大和(2年=捕手)。高校通算9本塁打の三浦は「チームを勝たせるバッティングをみせたい。春、夏は私学を倒してチームの進化を示したい」とバットを振る。投手陣は、池邉琥汰朗(2年)、花田隼人(1年)らが夏の背番号1を狙ってしのぎを削る。秋は予選敗退となったが春の県大会出場、夏の飛躍に照準を定めて冬トレに臨む。  川端主将は「自分たちの代で結果を残すことが次世代へつながっていく。荏田の新しい歴史をつくっていきたい」と力を込める。文・武・生活を重視するチームは、部員増加を追い風にしてトーナメントを駆け上がっていく。

 

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