6年ぶり栃木秋制覇

秋県大会で6年ぶり7回目の優勝
2014年選抜以来の甲子園へチーム団結

佐野日大が秋季栃木県大会決勝で、宇都宮工に勝利して6年ぶり7回目の優勝を飾った。2014年選抜以来の甲子園を懸けて関東大会へ乗り込む。

■エースの好投と、力強い打線で勝ち上がり

簡単なトーナメントではなかった。3回戦で栃木工との乱打戦を8対7で制すと、準々決勝では青藍泰斗と対戦した。初回に3点を奪うと、最速145キロのエース洲永俊輔が好投し7対3で完投勝利。準決勝は、作新学院と関東切符を懸けて激突した。エース洲永が力強いピッチングをみせると、ゲームは一進一退の攻防となった。緊迫したムードの状況で2対2で迎えた7回に、田﨑瑛大の2点タイムリー二塁打で勝ち越し。137球を投げ抜いた洲永が被安打4、奪三振11の内容で優勝候補を抑え込んだ。近年の大会で勝ち切れず悔しい思いを味わってきた佐野日大は、エースの好投と力強い打線によって関東大会出場を決めた。

■県1位通過は大きなアドバンテージ

佐野日大は県1位通過を狙って決勝戦へ。エース洲永が連投のため投球を回避。総力戦で臨んだ決勝・宇都宮工では、4対4の同点から5回に勝ち越すと、9対4で競り勝ち優勝旗をつかみ取った。難敵が揃う関東大会において、1位通過は大きなアドバンテージだ。櫻井剛志主将は「優勝の目標を達成できてすごくうれしい。全員が強い気持ちで同じ方向を向いてプレーできたことが、結果につながったと思う。目標にしてきた選抜出場につなげたい」と視線を上げた。麦倉洋一監督は「秋は最初から厳しい戦いが続いていたので、簡単にはいかないと分かっていた。その中で一つずつ勝てたことは、選手たちの自信になったと思う」と振り返った。
 栃木の頂点に立った佐野日大だが、秋の戦いはまだ終わっていない。チームは攻守の課題を修正して、強豪ひしめく関東大会へ乗り込む。2014年の選抜出場以来、11年ぶりの選抜出場へ向けてギアを上げていく。

おすすめの記事