昨夏に13年ぶり6度目の甲子園出場を果たした前橋商が今年も順調な仕上がりぶりを見せている。投打のバランスが整うチームは2年連続甲子園出場へ士気を高めている。

■最速148キロのエース清水が軸

前橋商は昨夏に復活を遂げた。地元の盛大な応援を背に勝ち上がると準決勝で樹徳、決勝で桐生第一に9回逆転サヨナラ勝利して13年ぶりに甲子園切符を勝ち取った。今季のチームは、最速148キロのエース清水大暉が軸。昨秋は準決勝で明和県央に敗れてベスト4。今春は準決勝で樹徳に快勝。決勝では健大高崎に3対4で惜敗したものの夏へ向けて、投打の歯車がかみ合ってきた。関東大会開会式では選手たちが力強い行進をみせた。初戦で白鷗大足利に屈したが、夏へ向けてのシミュレーションとなった。住吉信篤監督は「連覇の意識はなく、このチームでの新しい夏となる。昨夏のように勢いをつかんでいきたい」と語る。スローガンは「全員主役」。前橋商の夏が、今年も始まる。

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