早稲田実 3回に一挙の12点の猛攻で決勝進出
日大二 3回の崩れを取り戻せず
早稲田実と日大二の準決勝の名門対決は、早稲田実が14対3で勝利した。点差がつく結果になったが日大二は最後まで執念をみせた。日大二の挑戦は準決勝で終焉を迎えた。
■早実は3回に打者一巡の猛攻
決勝進出をかけた戦いは思わぬ点差となったが、決して大きな戦力差があったわけではなかった。日大二は、5回戦で今大会のダークホース駒大高に7対3で勝利してベスト8へ進出。準々決勝は桜美林を9対0の7回コールドで退けて準決勝へたどり着いた。早稲田実戦でも、進撃の立役者となった絶対エース鈴木勝也が先発し初回に2点を失ったものの力強いピッチングをみせていった。しかし、3回に制球が乱れて四球を重ねると連打を浴びて打者一巡の猛攻を受けてまさかの12失点。チームとして神宮の雰囲気にのみ込まれてしまった。
■日大二は最終回に意地の2得点
日大二は1対14のスコアで5回の裏を迎えた。5回コールドを阻止するためには4点が必要。瀧澤和也が二塁打で出塁すると、続く毛塚蒼翔のタイムリーでまず1点を返した。さらに樋口結主将が右中間を破る意地の三塁打を放ってさらに1点を奪ってみせた。3対14。あと2点で5回コールドを回避できたが、後続にヒットが出ずに万事休す。甲子園という目標に向かっての日大二のチャレンジは準決勝で終わった。齊藤寛文監督は「3年生の高校野球は終わったが人生は続いていく。人生の勝者になってほしい」と選手たちにメッセージを送った。