日大藤沢:無念のサヨナラ負けで初戦敗退
川和:エース濱岡が13奪三振の好投

春季神奈川県大会2回戦で川和と日大藤沢が対戦した。互いにプロ注目選手を擁するチーム同士の激突は大会屈指の好カード。プロスカウトが集結した中で川和が4対3で競り勝った。

■プロ9球団スカウトが集結

試合会場となった日大藤沢グラウンドには、国内プロ球団8球団、メジャー1球団のスカウトたちが集まった。視線の先に、日大藤沢の遊撃手・半田南十と、川和の最速144キロ左腕濱岡蒼太がいた。半田は、広角へ打ち分ける世代屈指の打撃センスと抜群のフィールディングをみせるショートストッパー。昨季から主軸としてプレーし、スカウトたちがその進化を見守っている。濱岡は昨夏神奈川大会5回戦・桐光学園戦で好投し評価を高めると、昨秋3回戦・東海大相模戦では惜敗したものの9回3失点で“夏王者”を苦しめた。高い志を持って越冬した二人がどんな成長を遂げたのかも注目だった。

■プライドがぶつかる攻防戦

ゲームは両軍のプライドがぶつかる一進一退の攻防戦となった。日大藤沢が4回表までに2対0とリードして先手を奪ったが、川和が5回までに追いついて2対2でゲームは終盤へ進んだ。8回には濱岡が3者連続三振の圧巻の投球で会場を沸かせた。9回で決着しなかったゲームは延長タイブレークへ突入。11回表に日大藤沢が1点を奪ったが、その裏に川和が2点を奪い取って逆転サヨナラ。孤高のエース濱岡は延長11回151球を投げきって被安打7の3失点で完投勝利。将来のプロ入りへ大きくアピールする戦果となった。両チームに差はなかったが、川和の執念がわずかに上回った。川和は今大会でベスト8まで勝ち上がり、シード権を獲得した。

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