2024年度に東京新大学連盟リーグ加入
「全員主役」公式戦24連勝で2部昇格

日本ウェルネススポーツ大学東京野球部が、2024年度から東京新大学野球連盟に加入し、チームにさらなる活気が生まれている。初年度には公式戦無敗で一気に2部に昇格。東京、神奈川、埼玉などの首都圏を中心に全国から選手が集まり、明治神宮大会出場、そして日本一を目指して鍛錬を積んでいる。

4学年総勢73人、昨季は公式戦24連勝

グラウンドには、近年の高校野球で活躍した気鋭の選手たちが集結し活気にあふれている。日野、世田谷学園、日体大荏原、実践学園、大森学園、八王子北、三浦学苑など高校野球実力校からの入学が増えて4学年総勢73人、チームレベルが上がっている。同野球部は2023年度まで社会人野球都連盟に加入し、リーグ戦のほか都市対抗予選などに参戦していたが、2023年度末に東京新大学野球連盟に加入。2024年春季に4部で優勝し、同年秋季に3部昇格。3部でも快進撃をみせると、入れ替え戦を含めた公式戦24連勝で一気に2部昇格を果たした。2025シーズンは2部へ舞台を移し1部昇格、そしてリーグ(1部)制覇を狙っている。

■地域貢献で野球発展を支援

大学拠点は練馬区(最寄りは東武東上線・成増駅)。練習場は秋ヶ瀬公園内(さいたま市)のウェルネスグラウンド。野球部学生は、健康スポーツ科競技スポーツ専攻(硬式野球)に在籍。大学・専門学校の併修で、2年生までは大学・専門学校に同時在籍するシステムだ。3年生から通信制大学へ進み、スポーツトレーナーの資格や保育士資格が取得可能となる。また野球部員は、ボランティアで中学軟式野球の審判を務めて「野球人」として野球界の発展、そして地域貢献に尽力する。中学野球の人材不足を補うなどの地域活動を通して「応援される選手、チーム」を目指す。

■応援される大学野球部へ

東京新大学野球連盟2部には、東京学芸大、都立大、工学院大などが所属。1部には創価大、共栄大、東京国際大、流通経済大などが名を連ねる。昨季の日本ウェルネススポーツ大学東京には日野の池内英人(投手)、実践学園の工藤大和(内野手)、日本ウェルネスの神崎順(内野手)ら東・西東京大会で活躍した選手が入学し、チーム内競争が激化している。当然ながら大学野球に年功序列はなく実力勝負。社会人リーグを経験してきた選手に加えてルーキーたちが実力を発揮して、最短での2部昇格を決めている。鈴木元太主将(4年=所沢中央)は「東京新大学リーグになって、チームに活気が生まれてきた。大学のバックアップに結果で応えなければいけない。リーグを代表するチームになって日本一を目指せる野球部にしていきたい」と話す。東京新大学リーグを舞台にした戦いは、大きな夢と野望に満ちている。新たなストーリーはすでに始まっている。

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