
橘
2025年秋季県大会でベスト8へ進出
「市立プライド」で21世紀枠県推薦校
川崎市立橘は2025年秋の神奈川県大会でベスト8へ進出した。全員野球の戦いぶりが評価され、21世紀枠県推薦校に選出された。選手たちは秋の戦果を励みにして春・夏へ向かっていく。
■秋は公立唯一のベスト8進出
2025年秋、川崎からさわやかな風が吹いた。秋県大会で橘が一戦ごとに成長した。地区予選で住吉、鶴見、多摩に3連勝して予選1位通過を決めたチームの特筆すべきは、3戦計26得点に対して失点は0。堅守・橘のスタイルは予選から確立されつつあった。県大会初戦の2回戦・大磯戦に3対2で競り勝つと、3回戦では舞岡に6対1で勝利して16強入りを果たした。4回戦の相手は日大となった中で、1年生エース格の郷上凌希が2回のピンチを最少失点でしのぐと、原優成(2年=左翼手)のスクイズなど、打撃陣がそれぞれの役割を果たして4対1とリード。終盤には1点差に迫られたが、全員野球で耐え抜き4対3で勝利しベスト8進出を決めた。
■21世紀枠県推薦校を励みに
準々決勝では同じ川崎市に位置する法政二と対戦した。先発・郷上がゲームメイクすると、攻撃陣が4回に羽鳥拓真(1年=捕手)のタイムリー二塁打で先制。さらに5回には橋口匡(2年=一塁手・投手)の2点タイムリーなどで3点を加えて4対2として主導権を握ったかに思われた。だが6回に逆転を許すと終盤に突き放されて4対8の惜敗となった。音部湧駕主将(2年=投手・内野手)は「法政二戦ではリードできたが最後は力の差が出てしまった。大会を通じてしっかりと守れたことを自信にして、シードクラス相手に勝ち切れるチームになっていきたい」と振り返った。
■一戦一戦で成長した選手たち
秋の投手陣は、1年生右腕・郷上を軸に橋口らへの継投で戦い抜いた。打撃陣は渡邊智哉(1年=遊撃手)、原の1・2番コンビがチャンスを演出し郷上、羽鳥、橋口のクリーンアップへつなげた。全員が役割を理解しひたむきに戦った結果が秋8強となった。秋大会の内容に加えて、限られたグラウンド環境での活動などが評価され21世紀枠県推薦校に選出された。2024年夏から指揮を執る木寺康貴監督は「秋は選手たちが苦しい場面で耐えることによって一戦一戦で成長してくれた。秋8強、21世紀枠県推薦を励みにしてさらに成長していきたい」と語った。秋大会は終わったが、本当の戦いはこれから。選手たちは「市立プライド」を胸に春・夏の結果を追求していく。








