健大高崎  「全国制覇へ」 #健大高崎

今冬、チーム全体の底上げに成功
7年ぶりの夏甲子園へ一致団結

昨秋に関東大会へ進出しベスト8となった健大高崎。雪辱を期すチームは、7年ぶりの夏甲子園、そして悲願の全国制覇へ向けて力を蓄えている。

■秋季大会は群馬2位で関東へ

秋は試合を重ねるごとに成長していった。綱川真之佑主将(3年)、小澤周平(3年)、櫻井歩夢(3年)らを擁して超強力打線を作り上げた前チームと比較して、新チームは発展途上だった。秋季県大会では準々決勝で太田に7対2で勝利。続く準決勝では関東学園大附に対して、序盤に1対3とビハインドになったが中盤から終盤にかけて逆転に成功、4対3で競り勝ち、選抜出場の参考試合となる秋季関東大会出場を決めた。群馬県2位で関東の舞台に立った健大高崎は、1回戦で文星芸大附と対戦し、リードオフマン佐々木琉生主将(2年=内野手)、増渕晟聖(1年=内野手)らの活躍により8対2で勝利しベスト8進出を決めた。

■関東準々決勝で無念の敗退

選抜当確をかけた準々決勝の相手は、明秀日立。最速142キロの本格派右腕・猪俣駿太を擁する相手に対して健大高崎は継投策で臨んだ。4回に主砲・清水叶人(2年=捕手)がソロ本塁打を放つが、5回までに1対7と大きくリードを許してしまう。7回に3点を返して反撃ムードとなったものの、9回に突き放されて4対11のスコアで敗れた。青栁博文監督は「明秀日立戦は完全に力不足だった。もう秋には戻れないので気持ちを切り替えて夏へ向かっていくしかない」と話した。2019年、2020年秋に2年連続で関東大会を制覇し3年連続の選抜出場を狙ったチームだが、春の甲子園の道は途切れてしまった。選手たちは、この現実を受け入れて、オフシーズンのトレーニングに向かっている。

■見えてきたチームの完成形

チームの課題の一つは投手陣だったが、井上聖(2年)、井上修琉斗(2年)、小玉湧斗(1年)、加藤達哉(1年)らが切磋琢磨することで底上げを図った。打線は、主砲・清水、佐々木主将のほか、中学日本代表の関根啓衣太(2年=内野手)が飛距離を伸ばす。秋に未完成だったチームは投打の基礎レベルが上がり、シーズンインへのスタンバイはできている。主砲・清水は「関東ベスト8の悔しさを忘れずにみんなでトレーニングを続けてきた。夏の甲子園へ向けて、さらにチーム力を高めていく」と春を待つ。佐々木主将は「打撃力が上がることで自分たちの武器である機動力も生きてくる。一戦一戦をしっかり戦うことで夏の甲子園出場、その先の全国制覇を目指す」と力を込める。

全国にその名を轟かす健大高崎だが、夏の甲子園は2015年以来遠ざかっている。冬を越えて士気高まるチームは7年ぶりの夏甲子園へ向けて邁進する。

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