【麻溝台 野球部】「27」  #麻溝台

昨夏の神奈川大会ベスト16
投打の主軸が残り今夏も大きな期待

 昨夏の神奈川大会でベスト16進出を果たした麻溝台。投打の主軸がそのまま残った今年のチームは昨夏以上の成績を目指し、仲間のために最後の夏へ向かう。

■昨夏はシード破って16強入り  

昨夏は、怒涛の進撃だった。3回戦で横浜商大を終盤の猛攻により6対3で撃破する“金星”を挙げると、4回戦ではシード日大相手に4対1で勝利してベスト16進出を果たした。5回戦では横浜清陵に2対6で屈したが、私学実力2校を下しての、8年ぶりベスト16進出は十分なインパクトがあった。夏大会後に新チームへ移行していくが、チームにはさらなる期待感があった。夏躍進の原動力とった主戦・渡邊響輝(現3年)、リリーバー市川陸(現3年)の2年生ダブルエース、守備の要・小指慶太(現3年=内野手)がそのままチームの軸となり、主砲・鈴木暢(現3年)が主将となった。走攻守の経験値が継承されたチームは、昨夏の「ベスト16」を超える「ベスト8」を目標に鍛錬を積んでいる。

■チーム原点は「6大基本事項」  

選手たちを鼓舞しているのは阿川弘之監督だ。2018年まで城山を率いて、2019年に麻溝台へ異動となり2020年夏から指揮を執る。阿川監督は自らの指導原点である、「挨拶」「清掃」「片付」「返事」「全力」「元気」の「6大基本事項」と呼ばれる指針をチームに浸透させて、心技体の成長を促している。冬は、コロナ禍の影響で練習に制限がかかったが、自宅で出来る練習と、グラウンドでしか出来ない練習を明確に区別してメニューを再構築、効率的な練習を実践してきた。昨秋は1回戦で慶応藤沢に惜敗したが春季は予選を1位通過して力を示した。県大会では2回戦で星槎国際湘南に敗れたが、夏への予行演習となった。冬を越えて進化を遂げたチームには大きな可能性が秘められている。

■3年生27人の思い  

麻溝台は夏の結果を追求して努力を重ねているが、結果と共に大切なことがある。今年の3年生は27人。例年は15人前後だが、この学年だけは部員数が特に多かったという。夏の登録メンバー枠は20人のため、少なくとも7人がサポート役となる。下級生がメンバー入りすればその数は増えていくが、そのときに重要なことは何か。選手たちを1年生のときから見守ってきた阿川監督は、入学時から、最後のメンバー登録のことを考えてきたという。出来ることならば全員をベンチに入れてあげたいが、それは叶わない。指揮官は「もしメンバーになれなかったとしても、その選手が『麻溝台野球部に入って良かった』と思ってもらえるチームでなければならない。それが指導者の役割です。ベンチとスタンドという場所になるが、試合に臨む気持ちは同じ。最後の瞬間まで一緒に戦っていく」とグラウンドを見つめる。背番号の有無は関係ない。3年生27人の思いは一つ。選手たちは、麻溝台のプライドを背負って、全員で戦っていく。

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