【前橋育英 野球部】  「想・甲・執 -そうこうしゅ-」  #前橋育英

一戦成長で群馬大会6連覇へ
秋季大会ベスト8、春季大会優勝

 2016年からコロナ禍中止を挟んで5大会連続で群馬夏大会を制してきた前橋育英。選手たちは甲子園への想いを胸に6連覇を狙う。

■秋は“ぶっつけ本番”で大会へ  

昨秋の新チーム始動時と比較すれば、著しい進化を遂げている。前橋育英は昨夏の群馬大会で5連覇を果たして6度目の夏甲子園出場を果たした。甲子園では初戦の2回戦で京都国際に0対1で惜敗し、夏を終えた。甲子園後に始動した新チームだったが、コンディションの問題などもありチーム構築が遅れた。ぶっつけ本番に近い状況で秋大会を迎えた中で、2回戦・高崎商大附戦は8回まで2対4とリードを許す展開から、9回表に3点を奪い5対4で薄氷の勝利。3回戦で渋川を下して迎えた準々決勝では桐生第一に1対8の7回コールド負け。不完全燃焼で秋を終えた。

■投手陣、守備陣の整備が鍵  

冬を越えて、チームは大きく変化した。春の背番号、ポジションは、秋大会と大きく変化。ショート岡田啓吾主将(3年)、捕手・清塚成(3年)、投手をのぞく、6のポジションでコンバートが行われた。春大会は準々決勝で前橋商に15対8、準決勝は桐生第一に11対7で勝利。決勝戦では健大高崎相手に、エース生方碧莞(3年)が9回170球完投で2対1と競り勝ち、春の頂点に立った。前橋商、桐生第一、健大高崎のライバルたちに勝ったものの、失点が多く、大味なゲーム展開となった。投手陣、守備陣の整備が夏へ向けての課題となる。そこは、チームにとっての“伸び代”だ。

■夏の戦いがチームを進化させる  

今年のチームは、昨夏の前チームから不動のレギュラーだった岡田主将、横倉拓実(3年=内・外野手)が軸。岡田主将は昨夏の群馬大会決勝・健大高崎戦で決勝本塁打を放った打撃力のほか、高校世代屈指の守備力を備える。横倉は長打力あるリードオフマンとして攻撃の牽引役となる。投手陣は、堀慶勝(3年)、髙幸太朗(3年)、岩崎鈴音(2年)、生方らの継投策で乗り切ってきたが、春大会でエース生方が健大高崎戦で完投するなど成長を遂げたことが大きい。今年のチームのスローガンは「想・甲・執」(そうこうしゅ)。熱い想いを胸に想像を超える戦いをみせながら甲子園への執念を燃やす。5連覇中のチームは、毎夏、一戦一戦を勝ち上がりながら大会を通じて成長を遂げてきた。夏の戦いが選手たちを進化させていく。一戦成長。1試合ごとにたくましさを増すチームは、今年も群馬の頂点を目指して、熱く突き進む。

 

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