青藍泰斗「蒼きチャレンジャー」
3年ぶり6度目の関東大会出場
石川監督就任2年目、進化するチーム
青藍泰斗が秋季栃木県大会で準優勝となり、3年ぶり6度目の関東大会出場を決めた。チームは県4大会連続でベスト8以上。高みを狙う土台が出来つつある。
野心とポテンシャルは県屈指
チームは着々と地力を蓄えている。今春の栃木県大会は準決勝で佐野日大に敗れたものの、3位決定戦で栃木工に勝利して県3位で地元開催の春季関東大会へ進出した。今夏は準々決勝で宇都宮南に惜敗したが、その悔しさを知る押山真登主将(2年=内野手)、新チームで背番号1をつける長嶋樹哉(2年=投手)、クラッチヒッター髙橋洋介(2年=外野手)らが屋台骨を形成し、投打の両輪を動かしていく。選手の野心とポテンシャルは栃木県屈指。頂点を目指して新チームはスタートを切った。
準優勝はチームの大きな勲章
2回戦で連合、3回戦で茂木を下してベスト8進出を決めたチームは、準々決勝で栃木工と対戦。ゲーム中盤に打線が着実に得点を積み上げて2対9の7回コールドで4強入り。準決勝では石橋と対峙し5回まで0対1と劣勢だったが6回に2点を奪って逆転すると、7、8回に計4点を加えて6対1で逆転勝利。関東大会切符をつかむと、決勝戦では作新学院と対戦。5回まで6対4とリードしたが、6回以降に相手打線の勢いを止めることができずに7対11で屈する結果となった。中盤までは真っ向勝負したが、ゲーム終盤に試合巧者・作新学院の攻撃に飲み込まれてしまった。結果的には決勝敗退となったが、秋季県大会での準優勝はチームの大きな勲章となった。
4大会連続でベスト8以上
元阪神の石川俊介監督は2021年4月から母校・青藍泰斗(現役時代当時は葛生高)の指揮官に就任。上武大卒業後の2007年に大学・社会人ドラフト3位で阪神へ入団、2012年までプレー。引退後は阪神の球団職員だった。進化を遂げるチームは2021年秋から4大会連続でベスト8以上になっている。2022年春大会では県3位で関東大会へ出場。今秋は決勝で作新学院に敗れたが、県2位で関東大会へ進出する。選手の長所を引き出しながら成長を促す石川監督の就任2年目、新生・青藍泰斗は1990年夏以来の甲子園を目指して邁進する。蒼きチャレンジャーたちの戦いは、自分たちの可能性を追求する道のりだ。