【明大明治 野球部】「感謝」 #明大明治

春夏7度甲子園出場の名門
昨夏11年ぶりに5回戦進出

 1950〜60年に春夏7度の甲子園出場を果たした伝統校・明大明治。昨夏の西東京大会でベスト16に進出したチームは今夏、ベスト8以上を目指してグラウンドに立つ。

■春選抜4回、夏3度の甲子園  

春選抜4回、夏3度の甲子園出場を誇る伝統校・明大明治。1951、1958年選抜、1953年夏には準決勝(ベスト4)まで進出した輝かしい実績を持つ。1951年の選抜では、名将・島岡吉郎氏(元明治大監督)が率いた。文武両道を貫くチームは、2019年夏からOBの加藤和幸監督が指揮を執る。昨夏の西東京大会では、エース益山直己(今春卒業)を中心とした戦いでトーナメントを進むと、4回戦・工学院大附戦では4対3で逆転勝利。11年ぶりに5回戦(ベスト16)へ進出してみせた。加藤監督は「選手たちが、粘り強く戦ってくれた。ベスト16を基準に毎年、安定した成績を残すことが未来へつながっていく」と話す。

■目標は「昨夏を超える」  

2022年の夏へ向かうチームの目標は「昨夏を超える」こと。ベスト16を突破してベスト8以上を狙っていく。昨夏の工学院大附戦でホームランを放った田中陽貴主将(3年=内野手)、佐藤秀栄(3年=内野手)、成田昌司(3年=投手・外野手)ら経験値の高い選手が揃う。チームが目指す野球は、しっかりと守りながら、虎視眈々とチャンスを待つ戦い。取れるアウトを確実に奪ってアウトを重ねながら、攻撃では「1死3塁」の形を一つでも多く作り出していく。指揮官は「バントや走塁によって得点が奪える形を作っていくことが大切。打者はバッターボックスで何が求められているかを考えてそれぞれが工夫してほしい」と、選手を送り出す。

■「つなぐ野球」で再び甲子園へ  

今年の選手たちは、昨秋のチーム始動から、“ある動作”を決まりごとにしている。イニングごとに守備についた際、キャッチャー植山翔太(3年)の掛け声のもと、各選手が自分のポジションであるグラウンドに手を置いて「感謝」を伝えている。ベンチの選手たちも一緒にグラウンドに手を置くという。キャッチャー植山は「グラウンドを大切にする気持ちを忘れずにプレーしていく」とマスクをかぶる。明大明治が、目指すは「つなぐ野球」だ。昨秋は一次予選で紅葉川に敗戦。今春は2回戦で創価に敗れた。田中主将は「どんな相手でも自分たちの戦いをすることが大切。秋、春の結果を糧に先輩たちの結果を超えていきたい」と夏に照準を合わせる。選手たちは、一丸となった戦いで再び甲子園のルートを切り開く。

おすすめの記事