第76回秋季関東地区高等学校野球大会レポート
７年ぶり６回目の関東制覇
選抜確実、明治神宮大会出場
作新学院が秋季関東大会決勝で山梨学院に勝利して７年ぶり６回目の関東制覇を果たした。関東の頂点に立ったチームは、明治神宮大会出場を決めるとともに来春の選抜大会出場を確実にした。
■決勝で山梨学院に勝利して栄冠
作新学院が関東大会を制した。今回の関東大会は地元栃木での開催だった。県大会優勝でスーパーシードに入った作新学院は、準々決勝・帝京三戦が初戦となった。地元の声援を受けてゲームに臨んだチームは初回に３点を先制すると、プロ注目のエース小川哲平の力強い投球で得点を許さずに主導権を手繰り寄せた。そして終盤に突き放すと７対２で勝利。ベスト４進出を決めて最初の難関を突破した。その時点で選抜出場が確実となった作新学院は準決勝で常総学院、決勝で山梨学院に勝利して７年ぶりの関東優勝。地元開催の大会に自らの優勝で花を添えた。
■江川二世・エース小川が渾身のピッチング
プロ注目の剛腕・小川哲平のストレートがうねりをあげてミットへ収まった。アベレージは140キロ前半。最速は146キロをマークした。関東強豪の相手打者はストレートと分かっていながらもバットが振り遅れた。１年春にデビューしたが、１年秋から怪我に苦しみ今夏は栃木大会決勝で先発したが本調子ではなく降板、チームも敗れて甲子園に届かなかった。最終学年となった今秋は、コンディションが戻って本来のピッチングを取り戻した。球種はストレートとカットボールのみとシンプルだったが相手をねじ伏せた形となった。「反省点もあったのでさらにレベルアップしていきたい」。復活したエースがチームを関東制覇へ導いた。小川のストレートには、大きな夢が託されている。
