準々決勝で横浜に惜敗も選抜の希望つなぐ
エース山田の好投によって関東大会ベスト8
群馬県2位で関東大会に出場した古豪・農大二が1回戦で帝京第三(山梨2位)に勝利、準々決勝では横浜に屈したが好勝負を演じてみせた。
■33年ぶりの選抜出場をかけて
1992年春以来の選抜出場を狙う農大二は士気高く、大会の地である神奈川へ乗り込んだ。1回戦は帝京第三と対戦し、エース山田琉聖を軸に攻守に力強い戦いをみせた。初回に3失点したが1回裏に荒井奏遼のタイムリー二塁打などで2点を返すと、3回に同点へ追いついた。4、5回に山田、山口蒼生のタイムリーなどで得点を重ねると、6回には小川來皇の2点タイムリーで7点差に広げた。投げてはエース山田が2回以降に落ち着いた投球で本領発揮。打線のつながりと、エースの7回9奪三振の好投で10対3と勝ちきり、準々決勝へ駒を進めた。
■準々決勝で横浜と投手戦演じる
準々決勝の相手は、神奈川1位の名門・横浜だった。初戦に続いてエース山田がマウンドに立つと140キロ超のストレートとスライダー、チェンジアップを操り、強打横浜と真っ向勝負。圧巻のピッチングによって5回まで0対0で進んでいった。攻撃では初回に荒井の二塁打でチャンスを作ったものの、その後は横浜の1年生右腕・織田翔希に抑え込まれた。6回には荒井への申告敬遠などによって2死1・2塁のチャンスをつくったが得点につながらず。その裏の2失点によって0対2で勝負が決した。選抜当確の4強には届かなかったが、結果的に横浜が関東大会を制覇。横浜に善戦した農大二にも選抜出場の希望が残ることになった。