【安田学園】 「今日一日のこと」

2013年選抜出場の伝統校
巨人・阿部慎之助監督の母校

安田学園が大切にしているのは「今日一日のこと」だ。創設者・安田善次郎翁の言葉で、学校の指針として継承されている。グラウンドのスコアボードには「今日一日のこと」の言葉が掲示され、選手たちを勇気付けている。

■「今日一日のこと」から学ぶ

安田学園は、千葉県鎌ケ谷市の専用グラウンドで練習に励む。選手たちは、最寄りの新鎌ケ谷駅からグラウンドまで約2キロの距離をウォーミングアップ代わりに駆けていく。その光景は「鎌ダッシュ」と呼ばれているという。汗をぬぐう選手たちを迎えるのは、スコアボードに貼られた「今日一日のこと」という言葉。すべては掲示されていないが、学校の教えであるため選手たちは復唱できるほどに心に刻まれている。人として正しい道を照らすと共に、「存命を喜び、家業(勉強)を大切につとめること」となっている。選手たちは、野球ができることに感謝し、その時間を大切にしている。

■阿部慎之助を輩出した伝統校

阿部慎之助(巨人監督)を輩出した伝統校で、2012年秋決勝で早稲田実に勝利して都大会制覇。翌年春の選抜に出場し甲子園初出場を成し遂げている。あれから10年、進学実績が高まったことなどによって2度目の甲子園出場は果たせていないが、會田勇気監督、渋谷大輔助監督(安田学園OB)ら若い指導者のもと練習に打ち込んでいる。昨夏は4回戦まで勝ち上がったが日大豊山に惜敗。新チームで迎えた昨秋は2回戦で日大鶴ヶ丘に0対16で完敗した。今季のチームは、平川蒼也(2年=外野手)、河田佑真(2年=外野手)、齋藤輝(2年=内野手)の野手陣と、田畑暁哉(2年)、稲葉颯来(1年)の投手陣が軸となる。

■キャプテンシーあふれる1年生主将

現在のチームをまとめるのは、1年生の大型打者・増田光太朗主将(内野手)。昨夏から主砲としてレギュラー出場した増田主将が、2年生の力を借りながら牽引している。増田主将は「今年のチームは個人の能力が高いので、それをチームとしての形にしていく必要がある。秋2回戦で大敗した悔しさを忘れずに高いレベルを目指していく。1日を大事にして、春・夏に勝ち切るチームになっていく」と話す。選手たちは日々、自分自身と向き合い、己の力を伸ばす。成長の先に勝利がある。

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