【第54回明治神宮大会 大学の部レポート】 外丸 東眞(慶応義塾大2年=投手)

第54回明治神宮大会 大学の部レポート
慶応義塾大 外丸 東眞(2年=投手)
「明治神宮優勝の経験を糧にさらに成長していきたい」

前橋育英から慶大へ進学した上州のエース
明治神宮大会で優勝し「胴上げ投手」となる

前橋育英から慶應義塾大へ進学した最速149キロの実戦派右腕・外丸東眞(大学2年)が明治神宮大会で優勝投手となった。大学野球で進化を遂げた“上州のエース”は高校時代に成し得なかった全国制覇を成し遂げた。

2021年前橋育英の絶対エース

外丸は、前橋育英3年時の2021年夏にエースとして群馬大会で獅子奮迅のピッチングをみせた。140キロ超のストレートとキレのあるスライダーをコーナーいっぱいに投げ分けて群馬の強豪を翻弄。3回戦の桐生第一戦では9回7安打2失点の好投で5対2で勝利。決勝・健大高崎戦では、針の穴を通すような制球力を発揮して強力打線を4安打1失点に抑えて夏5連覇に貢献した。甲子園では初戦で京都国際と対戦して4安打1失点の好投をみせたが0対1で惜敗した。甲子園では勝利をつかめなかったが、そのピッチングは高く評価された。

今秋の東京六大学ベストナイン

高校卒業後、慶大に進学。1年時から1軍に帯同すると六大学リーグでも活躍。球速は140キロ台だがフィジカル強化によって威力、回転数が増し、安定度は格段に上がった。1年目は大学レベルに適応できず苦しいマウンドが続いた。  2年となった今季は、チームから絶大な信頼を得てエースの座をつかむと、東京六大学秋季リーグ戦では絶対軸として安定したピッチングを披露。明治大、早稲田大から各2勝を挙げて勝点獲得に貢献し、リーグ優勝の原動力となった。リーグ6勝で、ベストナインに選出された。六大学リーグでは通算30試合で11勝6敗、まだ2年生だがプロ注目の投手へと進化を遂げている。

明治神宮大会優勝は進化の過程

六大学リーグ優勝で出場権を得た明治神宮大会では、初戦となった2回戦・環太平洋大戦、決勝・青学大戦で先発。環太平洋大戦では7回6安打の7回コールド完封勝利。日本一をかけた決勝戦でも青学相手に正確無比なピッチングをみせて、5安打9奪三振と圧巻の完封ショー。プロ入り選手が集うタレント軍団・青学相手に2対0で勝利し、歓喜の輪の中心で優勝シーンを迎えた。  外丸は前橋育英の高校時代について「高校野球はとても価値のある時間だったと感じます。高校生たちには、3年間をしっかりとやりきって頑張ってほしいと思います」と振り返り、全国制覇については「大学野球はレベルがさらに上がって応援もすごいので、大学野球も見に来てほしい。明治神宮大会決勝というプレッシャーのかかる舞台で自分のピッチングができたのは、自信になる。4年生の先輩のためにも勝ちたかった。この経験を生かしてさらに成長していきたい」と未来を見据えた。前橋育英のエースは、高校卒業から2年の時間を経て慶大のエースとなった。将来は、日本を代表するピッチャーになるかもしれない。

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