秋準優勝で関東大会へ進出
2021年春全国制覇以来の選抜へ

東海大相模が秋季県大会で準優勝となり、県2位で関東大会出場を決めた。2021年春に全国制覇を果たしたチームが、来春の選抜出場を目指していく。

■絶対エース福田拓翔を軸に投打充実

東海大相模は今夏の神奈川大会を制して、5年ぶりに甲子園へ出場した。エース藤田琉生を軸に力強い戦いをみせたチームは、3回戦で優勝候補・広陵に快勝してベスト8進出を決めた。新チームは、最速150キロの絶対エース福田拓翔、前チームからクリーンアップに座った中村龍之介、金本貫汰ら投打の軸が揃い、秋も戦力を維持していた。チームは投手陣を中心に新戦力を試しながら、一戦一戦を勝ち上がっていた。準々決勝・横浜清陵では、先発・島村宏人からエース福田への継投で5対0の完封勝利を収めた。関東大会切符がかかった準決勝・平塚学園は、エース福田が先発し5回終了時点で継続試合となり、翌日に再開。福田がそのまま投げきり、完投勝利で決勝進出を決めた。

■選手の経験値を高めて勝ち上がる

福田が継続試合での“連投”となったため、決勝戦は登板を回避。先発は菅野悠から三渡琢真らへ小刻みにつなぐ継投となった。総力戦で臨んだ横浜戦は、0対4で迎えた6回に2点を奪って反撃態勢に入った。夏決勝の逆転劇の再現かと思われたが、3点目が奪えずに横浜投手陣に抑え込まれた。散発3安打に抑えられた東海大相模は、粘りの戦いをみせたが2対5で屈して準優勝で今秋を終えた。原俊介監督は秋の戦いについて「まずは関東大会に出場すること。秋は勝ち上がるのはもちろんだが、(出場経験のない)選手たちを伸ばしていくのも大切。発展途上なのでチーム全体で成長していくことが重要だ」と話していたが、ベストの結果ではなかったもののタスクは遂行した。東海大相模は県2位で関東大会へ進出。夏春連続の甲子園出場を狙って、チーム力を高めていく。

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