選抜全国制覇の健大、春の群馬を制す
甲子園投手陣温存もなお実力示す

 健大高崎が春季県大会決勝で前橋商に勝利して、2年連続優勝を果たした。選抜全国制覇から約1カ月、チームは底上げを図りながら、さらに強くなっていく。

■決勝制して全国王者の意地

選抜甲子園で悲願の全国制覇を果たした健大高崎。選抜直後の今大会では、佐藤龍月、石垣元気の2年生ダブルエースがコンディションの問題でメンバー登録から外れた。投手陣は杉山優哉(3年)、仲本暖(3年)、下重賢慎(2年)らがゲームを作って勝ち上がっていった。準々決勝で渋川青翠、準決勝で高崎商大附に勝利して決勝へ。決勝・前橋商戦では杉山が先発したが、3回に3点を奪われて1対3でゲームは進んだ。4回に白石楓真(3年)の2ランで追いつくと、6回に勝ち越して4対3で逃げ切った。新戦力の奮闘によって、全国王者の意地をみせた。

■集大成の夏へ一戦必勝

健大高崎は選抜で活躍した佐藤、石垣がメンバーから外れた中で、春大会を勝ち切った。青栁博文監督は「春に優勝はできたが、群馬県のレベルの高さからしてどこに当たっても強いし難しい。夏に向けてもう一段階レベルアップしていかないと、夏の群馬大会で勝ち切ることはできない」と引き締めた。箱山遥人主将(3年=捕手)は「自分たちが本当に目指しているものは夏の日本一。そこに向かってやっている中で春の全国制覇があった。健大は夏に勝てていないので、その流れを変えていきたい。夏の全国制覇へ向けて全力で取り組んでいく」と夏を見据えた。選抜での全国制覇は通過点。選手たちは、集大成の夏に向けて一戦一戦、進化していく。

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