名門・早実、9年ぶり30回目の甲子園
決勝戦は日大三に劇的サヨナラ勝利

早稲田実が9年ぶり30回目の甲子園出場を決めた。準決勝で日大二、決勝戦で日大三に勝利して西東京の頂点に立った。1年生だった清宮幸太郎を擁した2015年以来の甲子園出場となった。

■タフな接戦を勝ち切って決勝戦へ

第1シード東海大菅生が5回戦、第2シード日大鶴ヶ丘が4回戦で敗れる波乱の中で、早稲田実がトーナメントの頂点に立った。初戦となった3回戦・明大八王子戦では敗戦を覚悟した。3対4で迎えた9回に同点に追いつくとタイブレークで6対4と勝利してチームは軌道に乗った。4回戦で上水、5回戦では日本学園にとの継続試合で勝ち切ってベスト8に到達した。準々決勝の国学院久我山戦では2回に宇野真仁朗主将が満塁ホームランを放つなど3回までに12対3と大きくリード。5回コールド勝利も見えてきたが5回に4失点すると7回にも6点を失ってゲームは13対13の振り出しに戻った。だが、8回に高崎亘弘のタイムリー二塁打が決勝点となり14対13で勝ち切った。

■最後の夏に最高の結果 

準決勝では日大二に完勝して決勝戦へ駒を進めると、前回大会王者・日大三と甲子園切符をかけて対戦した。早稲田実は初回に石原優成の2点タイムリー二塁打などで3点を奪って先制したが、その後は両軍が得点を奪い合うシーソーゲームになっていった。投手陣は先発の中村心大からのべ5人の継投によってゲームをつないでいく。8回に高崎の適時打で同点に追いつくと9回には無死満塁の絶好機を迎えるとクラッチヒッター内囿光太が左翼前タイムリーを放って劇的なサヨナラ勝利で優勝を決めた。今大会の早稲田実はタイブレーク、継続試合、サヨナラ勝利などタフなゲームで勝ち切って9年ぶりの甲子園切符を手にした。宇野主将ら1年生から公式戦に出場してきたタレントたちが最後の夏に最高の結果をつかんでみせた。

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