豊富な戦力を武器に好敵手を撃破
準決勝、決勝の「同日連戦」を勝ち抜く

国学院栃木が1年生大会決勝で佐野日大に競り勝ってタイトルを獲得した。実戦で自信をつけた1年生たちは、夏のレギュラー争いに食い込んでいく。

■多彩な投手陣がゲームを組み立て

栃木県の1年生大会は、日程の都合によって準決勝、決勝が同日に開催されるタフな戦い。国学院栃木は準決勝第2試合目となり試合終了後45分で、決勝戦がプレイボールとなる状況だった。チームは、柄目直人前監督が夏大会前に体調不良で現場を離れた。監督代行から正式に就任した三浦純監督が豊富な戦力を駆使して、過酷な戦いを勝ち抜いた。チームは連戦となった準決勝、決勝で投手陣を入れ替えてゲームに臨んだ。準決勝・文星芸大附戦では打線が2、3回にチャンスを活かして3対0とリードすると5回にも追加点を奪い4対0。越後政哉、楢崎愛都、飯原寛大の投手陣が得点を与えずに勝利をつかみ取った。

■団結でつかんだ初優勝

決勝は町田聖太が先発し小刻みな継投策でつないだゲームとなった。初回に2失点したが、3回に1番・安倍煌史、2番・蛇走斗夢、3番・農作力の3連続タイムリーなどで一挙4点を奪って逆転に成功。5回にも2点を加えて6対2でゲーム終盤へ向かった。最後はストッパーとしてマウンドに立った背番号1のエース邉見斗磨が、しなやかなフォームから伸びのあるストレートを投げ込み、試合をクローズした。ショートストッパー農作が攻守に高い能力をみせるなど選手たちが特長を発揮、収穫の多い実戦となった。国学院栃木は、分厚い戦力を武器に多くの選手たちが躍動、1年生大会のタイトルを獲得した。この戦いは、今夏、そして来夏につながっていく。

Pick up
邉見 斗磨(1年=投手)

しなやかな体躯から伸びのあるストレートを投げ込む逸材。将来のドラフト候補の可能性を秘める

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