
健大高崎 2年連続5回目の甲子園出場
県史上初の4季連続甲子園出場
昨春選抜Vに続き夏の全国制覇へ
健大高崎が群馬大会決勝・前橋育英戦に4対3で勝利して2年連続5回目の優勝を決めた。4季連続の甲子園出場となったチームは、昨春選抜初優勝に続き夏の初全国制覇を狙って聖地へ乗り込む。
■1番・石田が殊勲のサヨナラ打
群馬県高校野球史に刻まれる激闘だった。3対3で延長タイブレークに突入したゲームは10回で決着せずに11回へ突入した。11回裏無死1・2塁の状況で始まった健大高崎の攻撃。バッターは1番・石田雄星だった。バントか強打か。青栁博文監督はその決断を石田に委ねた。「バントでもヒッティングでも自由にしていい」(青栁監督)。その背景には、練られた計算があった。前橋育英はバントシフトで一塁手が大きく前進、三塁側にバントさせることで二塁走者を刺殺することを狙っていた。必然的に相手投手は外角に投げる可能性が高い。初球、石田はバントの構えから外角のストレートを強振。鋭い打球はショートの頭を越えて左中間を抜けた。二塁ランナーが生還してサヨナラ勝利。健大高崎が総力戦を制した。