
明治神宮制覇! 秋・春・夏の高校3冠を狙う
横浜無双、優勝候補筆頭でいざ選抜の舞台へ
関東大会、明治神宮大会王者・横浜に、文句なしの選抜切符が届いた。6年ぶり17回目の選抜出場となる名門は、2006年春以来の選抜全国制覇を狙って甲子園へ乗り込んでいく。
■秋公式戦15連勝で明治神宮制覇
入学以来ずっと悔し涙を流してきた世代についに“春”が来た。走攻守三拍子揃ったリードオフマン阿部葉太、最速146キロサウスポー奥村頼人ら世代屈指のメンバーが揃った学年だったが1年夏から甲子園とは縁がなかった。2023年夏は決勝で慶應義塾に逆転負け、昨夏の決勝では東海大相模に終盤にひっくり返されて涙をのんだ。昨夏は、阿部が2年生ながらもキャプテンを務めたが、先輩たちを甲子園へ導くことができなかった。新チームは、第1章「神奈川優勝」、第2章「関東優勝」、第3章「明治神宮優勝」を目標に掲げて始動した。1年生本格派右腕・織田翔希が夏の経験を糧に飛躍的に成長。最速151キロのストレートを武器に関東、全国の強豪をねじ伏せると、秋公式戦15連勝で明治神宮大会制覇の原動力となった。
■新たな横浜伝説の始まり
1月24日の選抜選考委員会当日、村田浩明監督をはじめ選手たちは学校の視聴覚室でライブ映像を見ながら吉報を待った。関東・東京地区の先陣を切って「横浜高校」の校名が呼ばれると、阿部主将ら選手たちは凛とした表情で受け止めた。村田監督は「このチームの選手たちは練習をしていて、本当に気持ちが良い。一緒に甲子園に行きたいと思わせてくれるチームだった。継承とは新たな横浜を作ること。(選抜は)新たな時代への1歩にしたい」と語り、阿部主将は「神奈川の代表として選抜で全国制覇を狙っていく」と力を込めた。横浜は、第3章の先にある「選抜全国制覇」を目標にして、さらなる進化を遂げていく。秋・春・夏の高校3冠も決して夢ではない。6年ぶり選抜出場は、新たな横浜伝説の始まりだ。


