夏に引退した中学3年生が硬式野球を実践
元プロ選手らが野球指導、4月から高校球児へ

 エイジェックベースボールアカデミーU-15が栃木県小山市などを中心に開講されている。今季は約30人の中学3年生たちが参加、4月からの高校野球生活へ向けて練習を重ねてきた。アカデミー生は実戦練習や試合などを重ねながら硬式野球に慣れていく。

■元青藍泰斗宇賀神修監督が指導統括

人材派遣を主とするエイジェックグループは栃木ゴールデンブレーブス(株式会社栃木県民球団)を運営するなどスポーツ事業に参画。2018年からは社会人エイジェック硬式野球部も始動し、地域社会貢献の一環としてベースボールアカデミーを開設。小・中学生の野球指導を行うほか、夏に中学野球部を引退した生徒たちに対し、高校野球へのスムーズな移行を目指して元プロ選手らが硬式野球を指導している。2024年7月には栃木市にエイジェックスポーツ科学総合センターが完成した。
 2023年からは、高校野球・元青藍泰斗監督の宇賀神修氏が監督となり中学生に硬式野球技術のほか心構え、挨拶・礼儀などを伝えている。青藍泰斗時代に石川翔(中日)や益子京右(DeNA)らのプロ選手を輩出した宇賀神監督は「硬式ボールとスピードに慣れることが大切。元プロのコーチたちがバッティングやピッチングの基礎を教えて、高校野球ですぐに試合に出られるように準備していく」と語る。同アカデミーには栃木県、埼玉県、茨城県から中学生が集まり、毎週末に練習や試合を行っている。3月卒業のアカデミー生では、山梨学院大高や鹿島学園などの強豪に入学する生徒もいる。
 4月に白鷗大足利に入学する石川伊吹キャプテンは「中学3年の夏にアカデミーに入って高校野球への準備をしてきた。アカデミーで学んだことを活かして高校ではチームメイトに信頼される選手になって1日も早く公式戦に出場したい」と新生活への期待を膨らませる。ベースボールアカデミーで硬式野球を学んだ生徒たちは、高校野球のステージへと羽ばたいていく。

青藍泰斗入学
小野原星成(小山・桑中)

 「中学軟式出身なので硬式ボールに慣れるためにアカデミーに参加しました。元プロのコーチにスライダーの投げ方などを教えてもらって自信がつきました。青藍泰斗のエースになって甲子園に行きたいと思います」

白鷗大足利入学
石川伊吹(春日部・庄和リトルシニア)

 「元プロ選手の指導や最新機器のトレーニングに魅力を感じて参加しました。白鷗大足利では1日も早く試合に出て活躍したい。チームメイトに信頼される選手になってみんなで甲子園へ行きたいと思います」

クラーク記念国際仙台入学
鴫原悠奈(女子・オール栃木)

 「オール栃木を引退してからアカデミーに来ました。打撃、守備の基本を学んだことで成長できたと思います。クラーク記念国際では、チームに必要とされる選手になって日本一を目指したいと思います」

宇賀神修監督
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