3年連続5度目の春制覇
巨大戦力を武器に夏に照準

健大高崎が春季群馬県大会決勝で桐生第一に勝利して3年連続5度目の優勝をつかみ取った。盤石の強さを誇るチームは県5大会連続優勝となった。(撮影・森田威志)

■今春の選抜で堂々ベスト4

健大高崎は2024年の選抜で悲願の全国制覇を達成して全国強豪の地位を確立した。同夏には9年ぶりに群馬大会を制して夏甲子園出場を果たしている。昨季の主力だった主将・加藤大成や最速158キロ剛腕・石垣元気らがそのまま残るチームは、昨秋県大会も制して関東大会へ出場すると、横浜に敗れて関東制覇こそ逃したが、準優勝で選抜出場を当確させた。今春の選抜では2連覇を狙って甲子園に乗り込むと、初戦で明徳義塾を倒すなど強さを発揮。だが、準決勝で横浜に屈して選抜ベスト4で戦いを終えた。

■決勝戦では桐生第一を圧倒

選抜を終えて迎えた今大会は、チームの底上げを図りながら勝ち上がった。選抜で惜しくもメンバー外だった選手が大会序盤で結果を残して主力選手たちの刺激となった。また、昨夏の左肘手術によって長期リハビリが続いていた前年度選抜胴上げ左腕・佐藤龍月が外野手としてスタメン復帰するなど好材料も揃った。順当に勝ち上がると準決勝・前橋育英戦では石垣が先発して10対2の7回コールド勝利。序盤は互角だったが、中盤に相手のミスを突くと一気に畳み掛けた。決勝戦では桐生第一を圧倒して12対0で勝利し春上州の頂点に立った。「今日は色々なピッチャーへの対応もできて打線がしっかりつながったが、点差ほど力の差はないと思っている。細かく1つ1つのプレーを大事にやっていきたい」(青栁博文監督)。健大高崎は県内公式戦で26連勝。史上最高の盾と矛を備えて関東大会、そして灼熱の夏へ行進していく。

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