
三浦学苑:相手主戦を打ち崩し8強
湘南工大附:4回戦敗退も価値ある戦果
三浦学苑が4回戦で湘南工大附に5対2で勝利してベスト8進出を果たした。両チームの力強い進撃は、神奈川高校野球に新たな風を吹き込んだ。
■3回戦で秋3位の平塚学園撃破
湘南工大附は3回戦で秋3位の平塚学園と対戦した。相手優位の下馬評の中で、右オーバーのエース中嶋尚基の好投によって5対3で勝ち切ってベスト16進出を決めて12年ぶりの夏シードを獲得した。攻守のバランスが整うチームは、冬のトレーニングの成果を大一番で発揮して戦果を上げた。確かな手応えを胸に4回戦へ臨んだが、三浦学苑が中嶋の立ち上がりを捉えていく。リードオフマン辻希夢主将の内野安打を皮切りに4安打を絡めて初回に3得点での先制パンチ。2回には、4番・柴山竜聖の2点二塁打でリードを5点に広げて、相手主戦を降板に追い込んだ。三浦学苑の中嶋対策が奏功した結果となった。
■夏へと続く超進撃
三浦学苑は、サウスポーエース秋山隼祐が今大会を通じて抜群の安定感をみせてゲームを作っていった。序盤に5点のアドバンテージを得た秋山は、低めを丁寧に突くピッチングでアウトを積んでいった。3回に2失点したものの緩急を活かした投球でイニングを進めて、4回以降は無失点。球数は140球とやや多かったものの、被安打はわずかに4。中盤以降は1安打ピッチングで相手の反撃を許さなかった。三浦学苑は続く準々決勝でも勝利して71年ぶりのベスト4。樫平剛監督は「辻(主将)を中心に3年生が一生懸命にプレーしてくれた結果だと思う」と選手を称えた。この進撃は夏へ続いていく。















