二松学舎大附：“選抜帰り”初戦で無念敗戦
八王子：エースの完封で二松を撃破
春季都大会２回戦で、秋季都大会優勝で選抜出場の二松学舎大附が八王子に敗れた。春初戦で屈した二松学舎大附は、夏のノーシードが決定した。
■打線が沈黙し３安打で無情の敗戦
春季都大会２回戦二松学舎大附対八王子は、大会序盤の好カード。秋季都大会優勝で選抜１勝の二松学舎大附がどんな戦いをみせるかが注目だったが、ゲームは波乱の展開となった。二松の先発は左腕・甲斐虎茉輝。選抜で好投したエース及川翔伍は打者で先発、２番手・河内紬はブルペンスタートとなった。３回に１失点して先制を許すと５回にも１点を奪われて、嫌な流れとなっていった。打線が沈黙する中で、６、８回にも各１点ずつを奪われて０対４。７回から河内がマウンドに立ったが、最後まで流れを変えられなかった。完封負けを喫した春第１シード二松は今夏のノーシードが決定した。
■新生・八王子の快進撃の始まり
八王子が「大物食い」をやってのけた。１回戦で学芸大附に勝利し、第１シード二松戦を迎えたチームは、大型左腕・古山球道が先発した。立ち上がりにピンチを迎えたが乗り切ると、角度あるボールで二松打線に得点を許さずにイニングを進めていった。攻撃では３回にプロ注目・リードオフマン新井唯斗のタイムリーで先制すると、５回にも広角ヒッター井上将の技ありヒットで２点目を奪った。終盤にもチャンスを確実に活かして４対０とリードし、古山が９回被安打３の完封ショー。八王子が、選抜帰りの二松を撃破して、勝どきを挙げた。安藤徳明監督は「秋優勝の二松学舎大附を相手に選手たちが粘り強く戦ってくれた」と称えた。この戦いが、今春の八王子の進撃の始まりとなった。
