2002年の野球部創部から22年、悲願の初優勝
箱山主将率いるチーム、紫紺の優勝旗を群馬へ持ち帰る
健大高崎が3月31日の第96回選抜高校野球大会決勝で、報徳学園に3対2で勝利し、悲願の全国制覇を達成した。接戦を勝ち抜き全国の頂点に立ったチームは、紫紺の大優勝旗を群馬に持ち帰った。
■7度目の挑戦で初の全国制覇
選抜出場7度目の挑戦で、全国制覇を成し遂げた。箱山遥人主将を中心に一戦一戦で力をつけたチームは、準々決勝で山梨学院、準決勝で星稜(石川)、そして決勝で報徳学園(兵庫)に競り勝って優勝をつかみ取った。2002年の創部から指揮を執る青栁博文監督は、選手たちの手によって甲子園で宙に待った。指揮官の目からは涙がこぼれていた。
■多くのファンが待つ学校で優勝セレモニー
歓喜の瞬間を迎えたチームは決勝戦翌日の4月1日に帰郷。午後3時すぎにJR高崎駅に到着し、駅構内で出迎え式。その後、高崎市役所に向かい優勝報告。そして生徒や関係者が待つ高校へ。多くの生徒やファンたちが駆けつける中でバスが到着。優勝旗を持つ箱山主将を先頭にしてロータリーに降りると、大きな歓声に包まれた。
■「夏にもう一度優勝したい」
みなぎるキャプテンシーで優勝の原動力となった箱山主将は、「こんなに多くの方に集まってもらって、本当に感謝しています。健大高崎高校、そして高崎市として初の日本一を達成することができました。大きな声援が自分たちの心のエネルギーになりました。夏、甲子園に戻って、もう一度優勝して高校野球生活を終えたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」と感謝を示した。
■春夏連続甲子園優勝へ
創部からチームを構築した青栁監督は「22年前にテニスコートで野球部が発足して練習した頃を思い出すと、本当に涙が出ます。皆さんの応援があって、22年間野球部を任されて、やっと結果が出ました。ありがとうございました。今大会は皆さんの大きな声援を励みに、選手たちが泥臭く一生懸命やってくれました。また次の目標に向かって頑張りますが、夏の甲子園に出られる保証はありません。もう一度明日から練習をしっかり重ねてなんとしても夏の甲子園に出場して、春夏連続甲子園優勝を目標に頑張ります」と語った。