
3年ぶりの甲子園出場へ好発進
ノーシードから狙う東東京の頂点
二松学舎大附が今夏の東東京大会1回戦で両国と対戦し、13対0の5回コールドで快勝した。今大会はノーシード参戦となるが3年ぶりの甲子園出場へ向けて順調なスタートを切った(7月10日現在)。
■1年生左腕を開幕戦先発に抜擢
二松学舎大附が新戦力を加えた布陣で開幕戦を5回コールド勝利で飾った。先発のマウンドに立ったのは1年生の川島連十だった。元プロ選手の川島慶三(元オリックスコーチ)を父に持つ左腕で、中学時代(多摩シニア)にはシニア日本代表に選ばれた実績を持つ。今春に二松学舎大附に入学するとさっそくメンバー入り、東東京大会初戦でデビューを飾った。市原勝人監督は「1年生で心配もあったが経験を積ませたかった」と抜擢の理由を明かした。川島は最速138キロのストレートとキレのある変化球を駆使して両国打線を封じ込め、5回参考記録ながらノーヒットノーランを達成した。快投をみせた川島は「一戦一戦で成長してチームとして甲子園出場を果たしたい」と笑顔をみせた。
■今春の選抜に続き2季連続甲子園へ
昨秋都大会で優勝し選抜甲子園出場を果たした二松学舎大附。しかし、春都大会では初戦の2回戦で八王子に敗れ、東東京大会はノーシードとなった。守備力強化が課題の一つだったが、1年生野手・納嵜塁斗が正確なグラブさばきでショートのレギュラーポジションを獲得。遊撃手だった入山唯斗がセカンドに回ったことで二遊間の安定感が増した。打線は1番・入山、2番・納嵜が出塁し及川翔伍、早坂健太、永尾愛蓮のクリーンアップへつなぐ。投手陣も及川、河内紬のダブルエースに、川島が加わることでバリエーションが広がった。5番キャッチャーの攻守の要・永尾は「夏は絶対に優勝するという強い気持ちで一戦一戦を戦っていく」と引き締めた。今春の選抜に続き2季連続、そして2022年夏以来3年ぶりの聖地へ。二松学舎大附の夏が始まった。






