2025年秋【チーム紹介】山手学院  選手主体の新たなスタイルで過去最高のベスト4を目指す
山手学院

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実力を秘めた選手が集結した「最強世代」
ポテンシャル軍団、来夏のベスト4を狙う 

 グローバル教育と部活動の文武両道を目指す山手学院。2015年夏にベスト8へ進出したチームは、選手主体の新たなスタイルで過去最高のベスト4を狙っていく。

■今夏は3回戦で慶應に善戦


 2015年夏の神奈川大会で準々決勝へ進出した実績を持つ山手学院。野球を本気で楽しむ選手たちは2016年夏、2018年夏に4回戦、2021年秋にはベスト16進出の戦果を挙げた。

戦国・神奈川で確かな実績を残してきたチームは、今春にユニホームを「縦縞」からシンプルな「白地」に変更。襟元から前立にかけて赤いラインが入る、MLBシアトルマリナーズに近いデザインのユニホームで今夏へ挑んだ。

レギュラーの半数が1、2年生というチームは、2回戦で実力校・横浜栄に5対4で勝利すると、続く3回戦では慶應義塾と対戦。最終的には2対6で屈したものの、神奈川を代表する強豪相手に一歩も引かない戦いを見せた。


■ユニホーム変更は覚悟の表れ


 ユニホーム変更は、新たなスタイル確立への旗印だった。2015年秋から吉田和晃監督が率いて10年が経過。結果を残しながらも山手学院の資質に適した野球を模索してきた指揮官は、2024年秋から選手自身が考えて行動していく思考野球に取り組む。

 2024年夏までは吉田監督ら指導陣がグラウンドの先頭に立って指導してきた。一定の成果が出る一方で、指揮官自身に疑問が生じてきたという。“答え”を伝えることが果たして正解なのか。

  理解力の高い山手生の力を最大限に伸ばすために“教えること”を止めたという。その結果、選手たちは今夏の2試合で、指揮官の想像以上のプレーを実践。吉田監督は「生徒たち自身が考えることが選手として、また高校生として一番の成長につながる。今夏は、この選択が間違っていなかったと確信しました」と話す。

山手学院は新たなユニホームで、新たなスタイルを築き上げていく。

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