
令和7年度(2025) 秋季東京都高等学校野球大会 ピックアップチーム
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国学院久我山
新たな文化
過酷な予選ブロックを勝ち抜き都大会へ
勝利のために「新たな文化」を作り上げる
国学院久我山が秋季都大会一次予選を勝ち抜き、本戦出場を決めた。新生・久我山は過去から学び、新たな道を選択。覚悟を決めたチームは、さらなる飛躍を遂げる可能性を秘めている。(2025年秋=取材・伊藤寿学)
■過酷な予選ブロックを突破
国学院久我山の予選ブロックは、実力校がひしめく「過酷な組み合わせ」となった。第21ブロックの4チームは日本学園、拓大一、国学院久我山、上野学園。都大会ベスト16やベスト8の組み合わせでもおかしくない抽選。2022年春以来の選抜出場を狙う国学院久我山の1回戦の相手は上野学園となった。合代有佑主将を軸に初陣を迎えると、打線が序盤から効果的に得点を奪って11対0の5回コールド発進。予選決勝の相手は、拓大一に勝利した日本学園。国学院久我山はエース関谷一輝が先発し、最速138キロのストレートとスライダーを武器に相手打線と対峙。3番・戸嶋健志郎を中心とした打線が、初回から5回まで各1点ずつを奪って主導権を渡さなかった。
■夏の初戦敗退を糧にチーム刷新
5回には1年生スラッガー木村瑛太が、レフト場外に衝撃の120メートル弾を放ってチームをさらに勢い付けた。公式戦初本塁打の木村は「打った瞬間に“行った”と思った。初のホームランが打てて嬉しかった」と笑顔を見せた。エース関谷は7回2失点7奪三振の好投で、2番手の二宮悠世につないで8対3でゲームを締めた。新チームは、旧チームからほとんどの選手が入れ替わった白紙の状態。夏もレギュラー出場した主砲・戸嶋は「夏は初戦(3回戦)で国士舘に負けて15年ぶりに初戦敗退となった。何かを変えていかなければいけないと感じた」と話す。合代主将は「個人アップから全体アップに変えて、時間管理も徹底していった。久我山の良さを残しながら、自分たちの世代で“文化と歴史”を変えていきたい」と力を込めた。新生・久我山は、予選突破を自信に変えて、次なる一歩を踏み出していく。
(主将)
合代有佑主将(2年=遊撃手)
新しい久我山を築いていく
「自分たちの世代は、突き抜けた力を持つ選手はいないので、それを理解して全員で戦っていく必要があります。練習時に個人アップから全体行動に変えて一体感を作ると共に時間管理も徹底しました。良い部分を継承しながら自分たちの世代で文化と歴史を変えて、新しい久我山を築いていきたいと考えています」









