2025年秋 秋季都大会 関東一 決勝で帝京に惜敗して準優勝
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令和7年度(2025) 秋季東京都高等学校野球大会 決勝レポート
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関東一

涙の準優勝 

「魔の3回」にまさかの8失点
準優勝で選抜出場選考への望み

 関東一が秋都大会決勝で帝京に屈して準優勝となった。2年ぶりの秋優勝は逃したが、選抜出場関東・東京6枠目選出への望みを残して大会を終えた。

■堅守と機動力を活かすスタイル


 夏甲子園ベスト8の前チームから選手が大きく入れ替わった中で、堅守と機動力を活かした関東一のスタイルを表現した。1・2年生で夏レギュラーはゼロ。新チームは井口瑛太主将、エース石井翔、クラッチヒッター田澤心を軸に始動した。「力はまだ足りないが、吸収力のあるチーム」(米澤貴光監督)。1回戦で東京、2回戦で府中工科に勝利すると、3回戦では投打に高い力を秘めた明大八王子と対戦。接戦が予想されたが、打線が効率良く得点を奪うと11対1の6回コールドで寄り切った。


■準優勝を糧にして進化するチームへ


 都大会は頂上が見えてから傾度が一気に増すが、準々決勝では東海大高輪台を10対2で撃破。準決勝では1年生リードオフマン・佐宗悠樹の2本塁打と、1年生剛腕・髙橋友朔からエース石井への継投などで桜美林に9対1で完勝した。決勝の相手は帝京。先発は小林悠太だったが、3回につかまり2回1/3・4失点で降板。マウンドに上がったエース石井も流れを止められずに、まさかの8失点となった。関東一は決死の戦いで1点ずつを加えたが、8点差を挽回することができずに4対8で屈した。選手たちは涙を流して、この敗戦を受け止めた。米澤監督は「帝京の戦いが見事だった。経験値がない中で、決勝まで来られたことを自信にしてさらに成長していく」と語った。

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