【立正大立正 野球部】「未来への扉」#立正大立正

「未来への扉」

2019年夏東東京8強 ベスト8の壁を打ち破れ

内田和也監督の就任4年目、チームは近年に2度のベスト8入りを果たすなど土台が仕上がりつつある。今秋都大会は初戦で敗れたが、来春、夏を見据えてスケールアップを図っている。

2020年12月号掲載

 

■プロ野球出身の一般教員

日大三からプロ野球入りした野球エリート指揮官がチームを率いている。日大三では1年生夏からベンチ入り。3年生時の2001年には全国制覇を成し遂げ、プロで計6年間プレーした。その経歴は華々しいが、プロ野球引退後は企業で働きながら大学で学び直し、情報処理の教員資格を修得。一般採用で教師となり、パソコンスキルなどを教えながら高校野球に携わることになった。野球部監督である前に教員である、ということが内田監督の信念だ。

■2017年秋、2019年夏8強進出

2016年の監督就任から今季で5年目を迎えるが、強く覚えているのは2017年夏。その世代のチームは個の力があり自信を持って戦いへ臨んだが、4回戦で敗退した。内田監督は「三高やプロ野球で培った野球観では勝てないと痛感した。このチームに適した野球をゼロから考えることでいろいろなことが見えてきた」と語る。立正大立正は2017年秋ベスト8、2019年夏ベスト8に進出し、東東京での地位を確立した。

■ポテンシャルの高い新チーム

中長期のビジョンに沿って成長していくことも重要だが、高校野球は1年1年が勝負。指揮官は、元プロの鎧を脱いで選手に寄り添っている。「理想を追ってできないことをやるのではなく、選手たちができることを徹底することが大切だと感じた」(内田監督)。2020年秋に挑んだ新チームは、松岡拓海主将(2年=外野手)を軸にしたポテンシャルの高いチーム。髙橋大輝(2年=内野手)、山本右京(2年=内野手)、野替隼人(2年=内野手)のクリーンアップは破壊力を秘め、ブルペンには西川拓磨(2年)、山本絋正(2年)、島崎秀和(2年)のタイプの違う投手が揃う。1次予選では1回戦で富士に勝利し、予選決勝では実力校・明星と対戦し10対9の激戦を制した。そして都大会初戦では日本学園と対戦した。

■秋大会は無念の初戦敗退

チームの士気は高かったが、日本学園の投手相手に気迫が空回りした。守備ではいつもはできることができずにリズムが崩れた。選手たちは、最後まで勝利を信じて懸命に戦ったが、ホームを踏めずに0対2で敗れた。松岡主将は「一球への集中力が足りずに自分たちの甘さが結果につながってしまった」と振り返る。自信を失いかけたチームは秋季大会以降の練習試合で連戦連敗、壁にぶつかっている。内田監督は「だれかがやってくれるだろうではなくて、『俺がやる』という強い気持ちが必要。壁から逃げずに、この壁を打ち破っていかなければいけない」と、選手を見守る。壁を破るのは、監督ではなく選手たち。選手たちは、壁を乗り越えることで未来への扉を開く。

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