【チームレポート】東海大静岡翔洋 2度目の甲子園へ、「他者貢献の精神」を養う(2026年10月号掲載)
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東海大静岡翔洋
「2度目の 聖地へ」

新チームから垂水新監督が就任し新たな始動
3つのテーマを示し「他者貢献の精神」を養う

 2004年に初の甲子園出場を果たした東海大静岡翔洋。新チームからは、甲子園出場時の主将だったOB垂水啓友監督(前部長)が指揮を執り、2度目の甲子園を目指していく。

(取材・栗山司)

■“あと一歩”の甲子園へ


 練習の最後、全員で校歌を歌う。
「校歌を歌うことで勝ったときのイメージをつけたい。『俺たちの校歌なんだ』という自覚を持ってほしいと思いました」
 今夏の大会をもって森下倫明監督が勇退。バトンを受けた垂水啓友監督は、チームに新たな意識を植え付けようとしている。


 東海大静岡翔洋は2004年夏を最後に、甲子園から遠ざかっている。当時、主将を務めていたのが垂水監督だ。甲子園では2勝を挙げ、ベスト16入りを果たした。東海大卒業後は部長や副部長としてチームを支えてきた。その間、夏の県大会では準優勝が2回。あと一歩のところまで迫りながら、聖地への切符を逃してきた。


■他者貢献の精神で
 新チームがスタートすると、垂水監督は選手たちに3つのテーマを示し、レポートを課した。
❶勝つべきチームの一員として、どうあるべきか
❷勝つために妥協しないところは何か
❸うまくいかないときに感情を出してしまうと、
 チームにどう影響するのか


「一番は、悪い状況や厳しい状況になったときに、どう対応するのか。そこを考えてほしいと思いました」。勝つためには技術だけではない。垂水監督が選手たちに求めているのが「他者貢献」の姿勢だ。

「応援されることも多い野球部。そこで自分から行動することで、自分にも返ってくると思いますし、自分から動くことで、世界は変わってくるのではないかと考えています」。周囲のために行動する。その積み重ねが、長く遠ざかっている甲子園への道を切り開く。
■一体感を力に


 夏の経験者こそ少ないものの、ポテンシャルの高い選手が揃う今チーム。投手陣の中心となるのが、東海大静岡翔洋中出身の吉田大珠(2年)と、伏見玲衣(2年)だ。
 左腕の吉田は「ピンチでも笑顔で、みんながプレーしやすいような声かけをしていきたい」と意気込む。一方の伏見は「1試合2点以下に抑えることができれば」と話し、野手陣への信頼を口にする。


 攻撃力にも自信がある。上位から下位までムラがなく、簡単にはアウトにならない打線が持ち味だ。「全員の士気が高まっている」と話すのは、主将の芳賀柚稀(2年=中堅手)。挨拶や返事から見直し、チームには少しずつ一体感が生まれている。
 目標は秋の東海大会に出場し、センバツ切符を勝ち取ること。甲子園を知る新監督のもと、名門が新たな一歩を踏み出す。

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