2025年秋【戦記】秋季関東大会 文星芸大附 1回戦で専大松戸に無念の敗戦 「関東の壁」をいかに突破するか。
文星芸大

第78回秋季関東地区高等学校野球大会レポート
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文星芸大附

「関東の壁」

2年ぶりの関東大会で悔しい敗戦
「関所」突破には何が必要なのか

 文星芸大附が関東大会1回戦で、専大松戸と対戦し2対11で敗れた。選抜出場を狙ったチームだが、自分たちの戦いができずに初戦敗退となった。

■センターラインを軸に関東へ


 またしても関東の壁を突破することができなかった。左腕エース・津久井雷仁、キャッチャー鈴木雄太がセンターラインを形成するチームは、県大会準々決勝で栃木工、準決勝で幸福学園に勝利し決勝進出した。決勝では佐野日大に屈したが、県2位で2年ぶりの関東大会出場を決めた。文星芸大附は2023年に夏甲子園出場を果たし復活を遂げたが、選抜は1991年以来遠ざかっていた。このチャンスをつかんで春の甲子園へ。関東大会では1回戦で専大松戸と対戦し「関所」突破を狙った。


■守備の乱れからリズムを失う


 文星芸大附は初回に増渕陸、弓野頼大、蛭田詩音の3連打で1点を先取、エース・津久井は初回に1失点したが安定したピッチングでゲームを組み立てた。4回には弓野のタイムリーで2点目を奪って主導権を奪ったかに見えた。しかし、4回に四球とミスが連鎖してリズムを失うと大量6失点。歯車が崩れたチームは6回にも4失点して、2対11の7回コールド敗戦となった。決して戦えていないわけではなかったが、自分たちから崩れてしまった。高根澤力監督は「関東のような大舞台では一つのミスが命取りになる。夏は甲子園で勝てるチームになっていく」と無念の表情をみせた。エース・津久井は「自分たちの甘さが負けにつながってしまった」と俯いた。1プレーの重みを教えられたチームは、1球、1プレーの重要性を突き詰めて冬を越えていく。

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