【藤沢清流 野球部】「ベスト4へ」 #藤沢清流

団結力を武器に2021年秋16強
来夏の目標はベスト4以上

藤沢高校と大清水高校が統合再編し2010年に開校となった 藤沢清流。11年目を迎えるチームは、選手たちの能力を引き出すことによって結果を残している。

■2019年春に慶応を撃破しベスト8

高校野球の激戦区・湘南地区で着実に結果を残している公立チームだ。2016年夏、2018年夏(南神奈川大会)にベスト16進出。2019年春には3回戦で第1シードの慶応を2対0で下すと、4回戦で麻溝台に5対4で勝利し準々決勝進出を成し遂げている。前身の大清水高以来の26年ぶりのベスト8となった。今夏は4回戦で三浦学苑と6対8の接戦を演じるなど力を維持している。

今秋も、選手たちが持てる力をトーナメントにぶつけていった。そして進撃をみせた。地区予選は3校が勝点6で並ぶ激戦となったが、得失点差によって2位通過したチームは、初戦となった2回戦で大和西、3回戦で霧が丘に勝利し、ベスト16の4回戦まで進出した。4回戦では横浜隼人に屈したが、ベストは尽くした。

■団結力を武器に限界突破

今秋は、コロナ禍によってチーム活動が難しかった。グラウンド環境が限られた上に、分散登校によって全体練習がなかなか出来なかった。選手たちは自宅などでトレーニングを積みながら試合に備えていった。就任4年目でチーム力を向上させてきた榎本正樹監督は「選手たちはコロナを言い訳にせずに、意識高く、練習に向き合ってくれた。ベスト16という結果は素晴らしいと思う」と話す。指揮官の指導と選手の努力によって結果を導くチームには、多くの部員が集まるようになっている。今年の2年生は27人、1年生は19人。来春の新入生が加われば60人を超える大所帯となるだろう。藤沢清流は近年大会で、私学強豪の壁を越えることが出来ていないが、団結力を武器に限界突破を狙っていく。

■センターラインがチームの絶対軸

2022年の夏に向かうチームの絶対エースは、185センチ91キロの大型左腕・木島直哉(2年)。中学まで名古屋で育ったため、神奈川私学のスカウティング網にかからずに、藤沢清流へ入学してきたという。新チームではエース兼4番打者の「二刀流」で藤沢清流を牽引する。主将を務めるのは、攻守のセンスあふれる田嶋陽人(2年=遊撃手)。彼のプレーがチームにスイッチを入れていく。エース木島と捕手・米倉拓弥(2年)のバッテリー、ショート・田嶋主将、センター・竹内嶺汰(2年=外野手)のセンターラインがチームの絶対軸となっている。

秋ベスト16の結果を残したチームは高みを目指して、冬に突入していく。田嶋主将は「秋ベスト16の結果には満足してしない。チームは伸びしろが大きいのでそれぞれがレベルアップすることで夏のベスト4以上を目指したい」とさらなる飛躍を誓う。藤沢清流は秋ベスト16をクサビにして、未開の地へと突き進んでいく。

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