
昭和
「プラスα」
2015年夏8強、2023、2024年秋16強
今秋は予選で佼成学園と大激戦を演じる
伝統校・昭和は、近年の都立でトップレベルの戦績を残す。頂点を目指すチームは貪欲に“プラスα”を追い求めていく。
■「二兎を追い、二兎を得る」
「都立の星」に近い存在だ。伝統進学校・昭和は2015年夏ベスト8のほか、2022年夏ベスト16など各大会で何度もベスト16に勝ち上がっている。2016年春には2回戦で早稲田実と対戦し、2対2で迎えた8回に一挙4点を奪って6対2で勝利。名門相手にジャイアントキリングを起こした実績を持つ。
昨今の私立優勢の状況下、2023、2024年秋には2年連続で3回戦(ベスト16)に進出し春シードを獲得している。「二兎を追い、二兎を得る」の教育目標のもと、文武両道を貫く選手たちは昭和のグラウンドで技術を磨き、心技体で成長していくことで勝利をつかんできた。
■秋予選は優勝候補・佼成学園に惜敗
今夏まではベテラン指揮官・大原博文監督が率いていたが、今秋から竹中登助監督がチームを任された。府中東、南平などで指導し2023年度に昭和に着任、大原前監督を支えてきた。新体制で今秋の一次予選に臨んだチームは、秋優勝候補の一角・佼成学園と対戦。戦力面では相手有利の構図は揺るがなかったが、昭和は持ち前の全員野球で応戦した。
エース吉口智庸(2年)がテンポ良いピッチングで要所を締めて9回1失点の好投。ゲームは1対1で延長タイブレークへ突入した。どちらに転んでもおかしくないゲームとなったが、最後は細部の差とわずかな運によって1対2で惜敗。都大会出場は果たせなかったが、収穫と課題を得て秋予選を終えた。
■指揮官が求めたものは何か?
秋予選後、竹中監督は選手たちに“宿題”を課した。今夏の西東京大会を制し甲子園準優勝となった日大三・三木有造監督のキーワードは「ガッツ・気合・根性」だった。その戦いと言葉に共感した竹中監督は昭和の生徒たちに「日大三のような強豪が『ガッツ・気合・根性』を掲げて必死に戦っている。3つのワードに加えて、昭和らしい“もう一つ”を考えてほしい」と話した。
生徒たちの考えと指揮官の意思によってプラスαは「闘魂」に決まった。選手たちは強い覚悟を持って冬のオフシーズンを越え、春・夏へ向かっていく。椿内駿斗主将(2年=内野手)は「闘う気持ちと泥臭さを前面に出して、夏の神宮(準々決勝以上)で勝つことを目指す」と話す。強い覚悟をインストールした選手たちは、「都立の星」になるべく準備を進めている。









