東海大菅生 6年ぶり3度目V
コロナ禍で夏・秋連覇 春の選抜甲子園“当確”
2020秋季東京都高等学校野球大会決勝が11月15日に開催され、東海大菅生が日大三を6対1で下して、6年ぶり3度目の優勝を果たした。
東海大菅生は、2021年3月の選抜高校野球大会への出場が当確となった。コロナ禍で夏・春連覇となった。
■決勝戦は菅生対三高の名門対決
東海大菅生は2020年夏の東京都独自大会で西東京を制覇、東西決戦でも勝利し東京都の頂点に立った。
夏大会後に新チームとなった東海大菅生だが、エース本田峻也と捕手・福原聖矢のバッテリー、堀町沖永、千田光一郎の主軸は前チームからレギュラー。夏の豊富な経験を土台にして秋季都大会へ臨んだ。順当に勝ち上がったチームは準々決勝で日大二を5対1、準決勝で関東一を7対5で下して、決勝戦へ進出。日大三と激突した。
■「センバツ切符」がかかる大一番
事実上の「センバツ切符」がかかる大一番。
東海大菅生は、エース本田が1回表に2死2塁のピンチを迎えたが無失点で切り抜け、1回裏に4番・堀町で先制すると、2回に本田のタイムリーで2点目を奪う。緊迫感漂うゲームは、東海大菅生エース本田と、日大三エース岡村海琉の両左腕のテンポの速い投げ合い。5回に日大三が1点を返すと6回を終えて2対1。
名門のプライドをかけた戦いは終盤へ向かっていく。
■菅生エース本田7回1失点の快投
7回裏、東海大菅生は日大三の2番手投手・宇山翼からチャンスをつかむと、相手暴投と小山凌暉のタイムリー、さらに小池祐吏の左前適時打で一挙4点を奪い、6対1とリードを広げた。
エース本田は、7回を投げて被安打1奪三振7の1失点。その後を鈴木泰成、千田が締めた。若林弘泰監督は「本田を中心に投手陣がよく投げてくれた。
コロナ禍の夏大会で3年生たちが素晴らしい戦いをみせてくれて、2年生たちに大きな財産を残してくれた。その延長上の優勝だったと思う」と語った。
東海大菅生はセンバツ出場が当確。全国制覇が狙えるチームなのは間違いない。敗れた日大三は、センバツ出場東京・関東の「6枠目」に希望を残している。
準優勝の日大三